「女性蔑視と受け取られる発言」?・・・NHKラジオ放送の表現に疑問
2021年2月12日 崎本 とし子 とし子からの手紙
立春が過ぎると桃の節句です。知り合いのうちにうちにあった立派なお雛様。
さて、今朝のNHKラジオ第一の放送を聞いていて気づきました。
「森会長の女性蔑視と受け取られる発言で・・・・」というのです。
NHKは森会長の発言を女性蔑視発言だと思っていないのではないか・・・と。「女性蔑視と受け取られる」と報道で言い表すことは、「受け取り方の問題」と本質を曲げることに通じます。
まるで森会長の心情を代弁しているようです。「自分はそんなつもりはなかった。でも受け取られてしまった・・・」と。
人権問題だという問題意識はなく、なんでこれくらいのことで批判されるのか・・・と思う感覚・・・。
多様性、ジェンダー平等などの価値観を共有できていないのです。権力を持つ高齢の人の発言を生きてきた時代のせいにはできません。いろんな苦難の上に社会の解決課題になった「今」があるのです。
森会長の発言は女性蔑視発言です。NHKが一切の忖度をせずきちんと「森会長の女性蔑視発言」と表現することを求めたいと思います。公共放送というならなおさらのこときちんと意識してほしい。報道の言葉の意味は重いと思います。
NHKの立ち位置、問題意識に注目しています。おかしいことはおかしいといってください。歴史を逆戻りさせたくありません。
同じNHKの昨日放送の「所さん、大変ですよ」はいい番組でした。大学生のコロナ禍の苦境を描いた番組でした。率直に事実を報道することが一番伝わるのです。