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こ ん に ち は、 崎本とし子 です

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「わきまえない女」が切り開いてきた道

2021年2月25日 崎本 とし子 とし子からの手紙

前森会長の女性蔑視発言は大きな波紋を起こしました。

「女は黙っていろ!」という言葉ではなかったけれど、女性はわきまえて、発言を自粛せよと言わんばかりの発言の意図を感じて、多くの女性が怒りの声を上げました。会長辞任を求める署名は15万人を超えたのです。勇気をもって女性が声を上げる時代になった・・・と、私は社会の「前進」を感じ、うれしくて、女性が意思決定の場に増えることを切実に願っています。

今から34年前、私が市議会議員に挑戦することになったときの話です。昔話として聞いてください。

子育て真っ最中の33歳(しかも核家族)が議員に挑戦することはさきがけでした。その時、岡山市議会の女性議員は2人。

訪問して立候補するんです・・・と話すと、「ご主人が?」といわれるのはあたりまえ。「女に何ができる」「子どもをほっておいて・・」

「子どもがかわいそう(ふびんだ)・・・」「普通の幸せを願ってはいけない・・」などびっくりする言葉あふれるほど返ってきました。そういう時代でした。一方で女性議員を増やそうという流れも起こっていました。逆風は人を強くします。

私は看護師という専門職だ。専門職の知識を生かして、政策提言したい。岡山市民の中には子育て中の人も介護をしている人もいるだろう。そのリアルな声を届ける。前任者にできて私にできないこともあるだろうが、私だからできることもあるはず。女性議員を増やしたい!との一念でした。仲間がいたから、意志を貫くことができました。

そして議員に当選後(3人の女性議員)、男社会が色濃くのこる議会の状況を少しづつ確実に変えていきました。議会内に女性トイレを確保。「そんな質問は質問じゃない!もっと勉強してこい」「もう時間だ質問はほどほどに・・・」などは当たり前のように言われましたが、めげることはなく「出る釘は打たれる」を覚悟して奮闘(打たれないけど抜かれないようにね・・・といわれた)。もちろん論戦力を磨いて、だれもが「必要な質問だ」と納得するように研鑽を積みました。そして当選回数を重ねて、ジェンダーバイヤスを当てながら議会改革。24年で女性議員は8人まで増えたけれど10人に増やすことができませんでした。

多くの女性たちがそういう時代を生きて、一つ一つがんばってきたことが今につながっていると思います。私は岡山市議会にせめて20人の女性議員がいる状況を期待しています。

共産党が綱領にジェンダー平等を明記した時、時代が変わることを確信。今、フラワーデモが広がり、「踏みつけているその足をどかしてください」「私たちは黙らない」と女性たちが声を上げる時代が来ています。子や孫に私が生きた「時代」を繰り返させたくない・・・と思います。「わきまえない女たち(私は本当にわきまえている女たちだと思う)」が時代を切り開いてきました。

多様性の時代です。一人一人が尊重される社会を作りたい。そういう運動に参加しながら、若い人をサポートしていきたいです。

長~くなりましたが、ワクワクを届けたいと思いました。社会は必ず変わります。コロナ禍で苦難の時、「嵐は木を育てている」と思っています。