鎌田實先生の講演
鎌田實先生の講演で、テーマは「がんばらないけどあきらめない」
信州で37年間地域医療に関わり、ヘルスアップに取り組んできたが、キーワードは「住民力」だ・・・と話されました。長野県が、老人医療費では日本一少なく、健康づくりに取り組んできたが、その推進力は52000人の町に20000人いる保健推進委員だ・・ということです。
自らのおいたちにも触れながら、「相手の身になって物事を考える」習性があるとも・・・。そういう考え方のもとで、日本ではじめてのデイサービスを始めるなどの取り組みにつながったそうです。
38億年前に命は生まれ、今につながっていること。命はすべてつながっている・・・。人が生きるには「働く場所があること」「愛する人がいる」ことが大切・・・。しあわせホルモンのセロトニン、ひとをしあわせにしたいと思うときに出るオキシトシンの話は、余命宣告をされた患者が予想以上に生きることができるのは、これらのホルモンがかかわっている・・・。
どれもこれも納得でした。今もチェルノブイリをはじめ世界のあちこちで大活躍の先生です。お会いできて本当にうれしかったです。
5ヶ月になりました!
3人目の孫は、今月5ヶ月になりました。よく飲み、よく話し、よく笑います。
なかなかいけ面です。体が重いのか・・・寝返りはボチボチです。ちょっと手助けするとできるようになりました。
こどもは確実に成長します。人の関わりの中で大きく、賢く、やさしく成長して欲しいものです。
小豆島
夫とともに小豆島へ一泊旅行へ行きました。日、月だとお徳なのです。
小豆島は近いのです。我が家から車で10分ほどで新岡山港、フェリーに乗って1時間10分、1時間30分でホテルに着きます。
小豆島の風景は、故郷のロケーションと似ています。眼下に広がる海、山、穏やかな気候・・・、そして夫にとってはテニスコートなどスポーツ施設が充実。夕日がとてもきれいでした。
温泉は、とても肌に柔らかでいいお湯でした。小豆島は香川県です。放送も四国版になり、愛媛に帰った気分でした。食事は野菜中心でヘルシーですが、ちょっと食べすぎに・・・。
平日にいける強みを活かして、行きつけの民宿をつくろうかな・・・と思っているところです。船は旅情満点です。孫たちと近くで楽しめるのが小豆島だと、とても気に入りました。
ヘルパーステーションをつくるお手伝い
私の住む岡山市旭東学区は、高齢比率33%の地域です。都市の中心部でいわゆるドーナツ地域となっています。
近く市営住宅の立替やJR宿舎の建設があるので、若い人たちが必ず増えてくる・・・と思われます。楽しみです。福祉の歴史のある学区ですので、社会福祉法人が多くあります。障がい者施設、保育園、病院、福祉作業所などが多く、小学校、中学校、高校は2つあります。
なのに、ヘルパーステーションは1つ・・・地域密着の「志ある」事業所が増えるといいな・・・と思っていました。
そんな時、開設の相談があり、場所探しからいろんな相談にのってきました。将来はNPOを目指し、小規模多機能型も・・・と考えているグループの中心はKさん。目を輝かせて、「ワクワクしているんです・・・」と語ります。
遂に、アパートの一室を借りることができました。介護福祉士の彼女は、決してお金があるわけではないし、これから万全の保障があるわけでもないけれど、情熱にあふれています。一歩踏み出そうとしています。
我が家の近くですし、地域に密着してきっとステキなヘルパーステーションをつくってくれるにちがいありません。心温まるケアを・・・という「志」を持った人のところには、いい人が集まるはずです。
これからもサポートしたい・・!と思っています。
若い人のチャレンジを応援したいと思います。
アップル文庫の食事会・・・おいしい創作料理の店「こっく」へ
文庫をはじめてから12年目です。今日は、文庫のメンバーとランチ。国富にある「こっく」へいきました。
息子さんが帰ってきて、ご両親と一緒にがんばっています。
手を抜かないおいしい創作料理です。
シェフとは長い付き合いです。これからも応援していこうと思います。
文庫の活動もボチボチですが、児童センターや保育園で絵本やお話をしています。こどもたちの読書環境を浴するためにこれからも活動を続けます。
フランス消費税19,8%のウソ・・・デュラン・れい子さんのエッセイ
「日本の消費税は5%だが、フランスは19,8%、なんとスウェーデンは20%」うんぬんという放送がされることについて、れい子さんが書いたエッセイを読みました。
ヨーロッパは付加価値税で、消費税ではないことを指摘しています。消費税はまさに何を買っても税金を5%税率で払うしくみですが、フランスは全く違います。
パンやじゃがいもを買ったときの内税の税率は5%(日本と同じ)、贅沢品には19,8%ということなのです。
フランスでは「生きていくために必要最低限のもの」には5%、「なくても生きていけるもの」は19,8%です。車や最新流行の服などは19,8%ということのようです。
「生きていくのに必要なもの」として、食料品のほかに、薬代や本などが入ります。
れい子さんは、フランスを引き合いに出した消費税増税には全く根拠がない・・・と最後に指摘しています。
私もかつてスウェーデンの仕組みを調査した経験のあるものの一人として、今の日本の増税議論は欺瞞に満ちている・・と指摘したいと思います。
消費税増税収入は社会保障の充実にはなっていないのですから・・・!
40歳から64歳までのがん患者が介護保険サービスを受けやすいように制度の運用を!
介護保険は、40歳から死ぬまで保険料を払います。
65歳からは1号被保険者、40歳から64歳までは2号被保険者です。2号被保険者は、誰でもが保険を利用できるわけではありません。16疾患が対象です。
がん患者はその一つですが、なぜだか「回復の見込みがない状態・・・」との注釈がついています。
つまり、いわゆる「終末期」が対象・・・ということとされています。
この注釈があるために、自分は終末期だ・・・と自認できない人は、保険サービスの申請を躊躇することになります。保険料を払っているのに、申請さえままならないのです。
介護保険は申請してもすぐには使えません。認定審査があるのです。認定されて初めてサービスが使えるのです。
ならば、「終末期」という考え方を変えて、他の疾患と同じように申請のハードルをさげてもいいのではないでしょうか。認定審査会が認める状況ならいいではありませんか。
再発がんで全身に転移して骨折をした人が、必要なサービスを受けれずに申請をしないままなくなるような仕組みは改善して欲しい・・・!がん治療は在宅療養への流れですが、今のままでは「在宅療養」を選ぶことは困難です。
今日は、岡山市に「がん対策推進条例」をふまえて、患者の実状にたち改善を・・!とお願いにいきました。国が「条件」をはずすことが必要ですが、保険者として自治体が主体性を発揮することはできるのではないでしょうか・・・。岡山市の対応を期待をもって、見守りたいと思います。
全国どこでも同じようなことがおきていると思います。がん患者(40歳から64歳まで)の介護保険利用について、いい実践があれば教えてください。
6日のNHK「あさイチ」・・・「がんワクチン」のこと
今朝のNHK「あさイチ」を見て、がん治療の進歩に胸が躍りました。
いわゆる標準治療(手術、放射線療法、化学療法)に加えて、「がんワクチン」の最前線の紹介でした。
東大の中村教授が「オールジャパンで、日本でつくる治療薬開発を推進しなければならない」と強調され、薬は1兆2千億円の輸入超過だ・・・と話しておられました。今、生きるか死ぬかの闘いを余儀なくされている患者からすれば、政治、産業界、大学など学会、そして患者などが一つになって必要なものは、早く保険診療に認めて、お金のあるなしにかかわらず使えるようにして欲しい。患者はそのための協力は惜しみません。ともに努力したいと思います。
アメリカでの薬の開発は、ドンドン進みます。開発会社が特許をとれば、輸入すると高くなる・・。もしTPPで、特許権を主張されて、日本政府が「そうですね」と認めたら、ジェネリック医薬品の利用ができにくくなる・・・といわれます。それは困りますよね。
がん患者の「今」を直視して、治療環境、療養環境をよくしていきたいものです。
旭東Jバレーボールの交歓大会
5日、旭東小学校体育館で、Jバレーボールの交歓大会があり、21チームが参加。元気な声が鳴り響き、小学生とは思えないようなすばらしいプレーがいっぱいでした。
私も体協の顧問をさせていただいているので、応援に駆けつけました。
いろんな話が指導者の皆さんから出されました。小学校の体育館の整備のこと、とりわけ操南小学校の体育館が狭くて古くて、児童が全員は入れない状況、もちろんバレーの試合どころではないことなど・・・スポーツ施設整備の切実な声がありました。
避難所になる体育館を整備することは必要なことです。きちんと教育委員会にはがんばって欲しい・・・と思います。そのためにみんなで力を合わせたいね・・・!と語り合いました。
それにしても、体育館はよく冷えます。体を動かさずにはいられませんね!
地域人権集会で市議会の「がん対策推進条例」の取り組みを報告
4日、28団体でつくる実行委員会が主催する岡山地域人権研究集会がありました。
基調講演は小畑名誉教授(岡大)で、「地域人権型政治とは・・・」という興味深い話でした。自民党流の政治と民主党流の政治を解かりやすく解き明かして、その根っこは同じだ・・・ということが良くわかりました。
個人・団体の要求や願いをどう政策化して実現していけばよいのか・・・分科会でしっかり議論を!との提起を受け、午後は分科会でした。
私は第4分科会で、「生きること」を諦めないですむ岡山市をつくろう!とのテーマで、市議会が取り組んだ政令市初の「がん対策推進条例」の取り組み経過を報告しました。
がん患者の現状、なぜ議会が条例作りに取り組んだか、当事者と関係者など現場の声を重視したことで「役に立つ」条例になっていった、議員の心が動いたのは患者会の声だったこと、条例の魂は「当事者の声を施策に反映できる仕組みをつくったこと」・・・などを話しました。
最後に「これからもこの条例をしっかり使って、一歩一歩対策を進めたい。がん患者の流す涙を一粒でも少なくできるように、当事者として声を上げ続けたい・・!」と私の今の思いを伝え、締めくくりました。
条例を知らない方も多く、いい機会をいただいた・・・と思いました。これからも、いろんな場所でがん対策のことを発言していきたいと思います。