40歳から64歳までのがん患者が介護保険サービスを受けやすいように制度の運用を!
介護保険は、40歳から死ぬまで保険料を払います。
65歳からは1号被保険者、40歳から64歳までは2号被保険者です。2号被保険者は、誰でもが保険を利用できるわけではありません。16疾患が対象です。
がん患者はその一つですが、なぜだか「回復の見込みがない状態・・・」との注釈がついています。
つまり、いわゆる「終末期」が対象・・・ということとされています。
この注釈があるために、自分は終末期だ・・・と自認できない人は、保険サービスの申請を躊躇することになります。保険料を払っているのに、申請さえままならないのです。
介護保険は申請してもすぐには使えません。認定審査があるのです。認定されて初めてサービスが使えるのです。
ならば、「終末期」という考え方を変えて、他の疾患と同じように申請のハードルをさげてもいいのではないでしょうか。認定審査会が認める状況ならいいではありませんか。
再発がんで全身に転移して骨折をした人が、必要なサービスを受けれずに申請をしないままなくなるような仕組みは改善して欲しい・・・!がん治療は在宅療養への流れですが、今のままでは「在宅療養」を選ぶことは困難です。
今日は、岡山市に「がん対策推進条例」をふまえて、患者の実状にたち改善を・・!とお願いにいきました。国が「条件」をはずすことが必要ですが、保険者として自治体が主体性を発揮することはできるのではないでしょうか・・・。岡山市の対応を期待をもって、見守りたいと思います。
全国どこでも同じようなことがおきていると思います。がん患者(40歳から64歳まで)の介護保険利用について、いい実践があれば教えてください。
6日のNHK「あさイチ」・・・「がんワクチン」のこと
今朝のNHK「あさイチ」を見て、がん治療の進歩に胸が躍りました。
いわゆる標準治療(手術、放射線療法、化学療法)に加えて、「がんワクチン」の最前線の紹介でした。
東大の中村教授が「オールジャパンで、日本でつくる治療薬開発を推進しなければならない」と強調され、薬は1兆2千億円の輸入超過だ・・・と話しておられました。今、生きるか死ぬかの闘いを余儀なくされている患者からすれば、政治、産業界、大学など学会、そして患者などが一つになって必要なものは、早く保険診療に認めて、お金のあるなしにかかわらず使えるようにして欲しい。患者はそのための協力は惜しみません。ともに努力したいと思います。
アメリカでの薬の開発は、ドンドン進みます。開発会社が特許をとれば、輸入すると高くなる・・。もしTPPで、特許権を主張されて、日本政府が「そうですね」と認めたら、ジェネリック医薬品の利用ができにくくなる・・・といわれます。それは困りますよね。
がん患者の「今」を直視して、治療環境、療養環境をよくしていきたいものです。