NHK「家で死ぬということ」を観て
2012年2月26日 崎本 とし子 とし子からの手紙
昨夜NHKの「家で死ぬということ」というドラマを観ました。
岐阜県の白川村で住む一人暮らしの女性が、末期がんと診断され、その最後を「家で死にたい・・・」と望むけれど、東京にいる娘は「東京の病院に入院してくれないと、顔を見に行けない・・・!」と入院を勧める・・・。一人娘と母親の確執が背景に・・・という内容。
結局「会いたいものはすべて家にある・・」という主人公の願いは叶い、住み慣れた我が家で旅立ちます。最後の介護をしたのは、娘婿と就活中の息子でした。
私も自分はどこで死にたいか、どんな最後を迎えたいか・・を考えます。自分の住み慣れた、自分の居場所のある、思い出いっぱいの我が家で死にたい・・・と思うようになって来ました。
ドラマを観ていていくつかの「家で死ぬ」ための条件があることに気付きます。
我が家が大事な自分の思い出が詰まった城(居場所)であること、地域のつながりや友人が近くにいること(岐阜では「結」という地域の助け合いがある)、やはり家族の助けがあること、夜間をいとわず往診や看護に来てくれる熱心な医師や看護師、介護士などがいること、孫の力はおおきいかも・・・。そして、何より大切なのは、自分が家で死にたい・・!と強い意志をもっていることです。
家族に死ぬまで、いろんなことを伝え続け、「ありがとう」といって死ねたら幸せですね。
そんなことを考えました。その日まで、まずは自己実現のために、悔いを残さないように一日一日大切にいきることです。
「悔い」が残ると幸せに死ぬことはできませんから・・・。