久しぶりの居酒屋
2014年9月21日 崎本 とし子 とし子からの手紙
昨日、看護学校のご縁で、大先輩の米寿のお祝い会に行きました。会は盛会で、久しぶりの出会いに対話が盛り上がっていました。私も心からのお祝いを申し上げました。
さて、久しぶりの居酒屋に行きました。「飲み放題」でいくらの食費だったのかわかりませんが、3500円から・・・というところも結構ありますね。手ごろで、私もよく活用していました。
前菜、刺身、から揚げ、魚の焼き物、肉の焼き物、炊き込ごはん、デザートまでついています。しかし、60歳を超すとたくさんは食べられない・・・。それぞれにおいしいのに、残すものが出てくるのです。安ければいいのか・・・・、飲み放題がいるのか・・・と思う年頃になりました。
息子の言葉を思い出します。「これから何回食事をするのか考えてみて。回数は限られてくるのだから、おいしいものを残さずに大事に食べるほうがいい・・・」「なるほど・・・」と思いながら聞きましたが、これまでの「大量消費・安上がり思考」の食習慣はなかなか変わるものではありません。
でも、この間「宴屋」の店づくりにかかわり、丁寧な仕込みを見てきた私はいささか感性が変わりました。一人ひとりを見ようとする小さな店での丁寧な仕事は、やはりその味や店づくりに出るのです。20人ぎゅうぎゅうの居酒屋の雰囲気とは違う穏やかな雰囲気(語り合える)の時間をたいせつにできる場所は貴重だ・・・と。
女性の品格を書いた坂東由美子さんは「行きつけの店を持っていること」が品格の一つだ・・・と。「宴屋」がそんな大人女性(もちろん男性も)の行きつけの店の一つに選ばれるといいなあ・・・と私はひそかに思っているのです。