医療計画は「5大疾患」対応を!
このたび、厚労省はがん、脳血管疾患、急性心筋梗塞、糖脳病の4大疾患に加えて精神疾患を追加し、県や市町村に医療計画での対応を求めることにした。
年3万人を超える自殺死亡者・・・などの現状を踏まえたものだ。精神疾患への偏見はまだ根強くあり、対応の強化が求められる。
私はがん経験者となり、がん対策の充実のためにこれからも声を上げ続けたいと思っている。当事者が声をあげることが必要だ・・・。これからの医療は患者(当事者)抜きには質をあげていくことはできない・・と思う。医学教育や看護教育などに当事者の立場からかかわる仕組みが必要だ・・・と私は考えている。
大震災から4ヶ月・・・気になる関連死
東日本大震災から4ヶ月が経過。死者15544人、行方不明者5383人、避難・転居者は99236人・・・と報道されている。
私は、この数字の動きに注目している。この1・・・の数字は命の数字だからだ。命の数・・・だと思ってこの数字を見るとき、あらためてその被害の大きさに胸が痛くなる。「関連死」のことが気がかりである。
避難所に寝泊りして(看護師として救護室の常駐)、その苦難を少しばかり共有したのものの一人として、関連死を一人でも減らしたい・・・と思う。「あの地震と津波に耐え、生き残ったひとには、亡くなった人の分まで生き抜いて欲しい・・・」と思う。
まだ、過酷な避難所に暮らす人が多くいること、仮設住宅に移っても生活再建への不安が多いこと、医療体制は不十分であること、メンタルケアはこれからが大切であること・・・つまり、まだ命の危機は続いていることを忘れないでいよう。
政冶にはしっかり注文を出さなくてはならない。政治戦をやっているときにあらず!本気で被災地の現場に寄り添う手立てをとれ!といいたい。国会議員には1泊2日でいいから避難所での暮らし体験を勧めたい。想像力に乏しい人が多すぎる・・と思えるからだ。
支援に入ると、追体験者になる。被災者の話を聞き続けることやともに暮らすことで、体験してない「津波」で夜目が覚める、夜眠れない・・・という人もいる。(支援者にもケアがいる)
私は、被災者の苦難に寄り添いながら、住民の生活復興を目指し、これからもできる支援を続けたい・・と思う。
今支援者に必要なのは、持久力だと思う。「忘れないで!東北」を合言葉にあなたもできることで行動しましょう!