早乙女勝元さんの思い出
岡山市シティーミュージアムには、岡山空襲資料館があります。行かれたことがあるでしょうか。
6月29日、岡山空襲がありました。岡山市の中心部が焦土と化し、2000人を超すともいわれる犠牲者を出しました。77年前の現実に起こったことです。米軍の無差別爆撃でした。風化させないために岡山市は条例で平和の日と定めました。
市民の過半数の署名を取り、岡山空襲資料館はできました。この資料館を作る運動の中で、早乙女勝元さんは岡山市の何度も足を運んでくださいました。自らは東京空襲の語り部をとして、また民間資料館の館長として最期まで活躍されました。「本当に伝えたいことを伝えられない「都立」では意味がない・・・!」という信念があったと思います。
事実を伝える努力を惜しまれませんでした。
今、事実を知ること、伝えることはなかなかままなりません。信頼できる人がそこにいれば信頼のできる情報にたどり着くことができますが・・・。
早乙女勝元さんは「信念の人」でした。戦争の事実を知ることが戦争を防ぐ力だと話されました。戦争の多くの犠牲の上に生まれた日本国憲法を手放してはならない・・・と今も私たちに言われているように感じています。「平和をあしたに」というサインの言葉を胸に刻みたいと思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
憲法9条に2項の2を加えるという議論・・・危ない!
憲法9条をよく読んでみましょう。(我が家はリビングやトイレの中にも条文のコピーをはっています。)
簡略化すると1項で、「…戦争と武力の威嚇や武力の行使はこれを永久に放棄する。」と明記。つまり戦争しないということを宣言。
2項で「この目的を実行するために軍隊は持たない。国の交戦権はこれを認めない」と書いています。
つまり戦争放棄です。
今、自民党や維新の会、国民民主党、公明党の北側氏などはこれに書き加えて「自衛隊を持つ」ことを明記するといっています。責められた時の自衛権は当然ありますが、ここに明記するとことは変わります。
1項で軍隊は持たない・・・と明記しながら、自衛隊を持ち、集団的自衛権を認めたら「戦争する自衛隊」を憲法に書くことになります。災害救助の自衛隊ではなくなるのです。
棄権です。今の憲法のもとでも戦場に自衛隊を送りたくて仕方がない政治家がいます。それが軍事同盟にかかわる日本の役割のように思っている人がいるのです。
「戦争しない国」から「戦争する国」になる必要があるのでしょうか。
日本の軍事費は今でも9位。これが安倍晋三さんの言うように11兆円になれば世界第3位の軍事費になるのです。もちろんその陰で国民の暮らしは後回しにされます。
私は日本は戦争しない国として憲法を活かした平和外交で世界の平和に貢献する道があると思います。戦争のない国に住みたいと思う人は多いのではないでしょうか。
憲法9条に「自衛隊」を明記することの危険性をきちんと考えて参議院選挙に臨む必要があります。
スウェーデンやフィンランドのNATO加盟が言われています。私も注目していますが、かつて北欧諸国を訪問した時に充実した社会保障制度はなぜ実現できたか・・・と質問した時、「軍事費に税金を使わなかったからだ」と明確な答えが返ってきたことを記憶しています。
200年目の非同盟の考え方を変える方針には、それぞれの国でやはり反対の声もあるようです。自分の国のことは自分で決めることが必要です。政治の役割は国民の暮らしや命を守ることであることはどこの国でも一緒だと私は思います。
80回目の中区行動で初めて警察が・・・・「通報があった」と。
2014年から80回の「中区行動」で初めて警察(中央署の交通安全課)が、「通報があったので来ました。専用許可を取っていますか」とやってきました。
びっくりです。公道で、交通の邪魔にならない30分の行動で、「憲法を活かそう」「ロシアはウクライナ侵略をやめよ!」とアピールする行動に「やめてください」というのです。
ちょうどもう終了するときでしたが、「やめてください」と。
こういう宣伝行動に道路使用許可を取る必要があるのでしょうか。調べてみると、法律では道路使用許可を求めるケースには当たりません。
許可を受けなければならないのは、道路工事、道路に広告版やアーチなどの設置、場所を移動しない屋台店を出す場合です。東京高裁の判決でも明確です。「交通の頻繁な道路」でのビラ配布や登畑を持った宣伝や人を寄せるような宣伝に警察の許可を求めている神奈川県警のようなところもありますが、今回の高島地域のスタンディングは全く当たりません。
「戦争反対」をアピールする事すらできない岡山市にしてはいけません。通報した市民に、「法律では許可は必要ないのです」ときちんと説明できる警察であってほしい。私たちはこれからも中区行動を続けます。
今日は80回目の「中区行動」12:30~、高島地域で。
8番目の孫息子です。もうすぐ2か月です。かわいいです♡平和な社会で生き抜いてほしいと願っています。
今日は、集団的自衛権行使に反対する中区の会が80回目の中区行動をします。
高島地域で12:30~スタンディングです。
「憲法をまもれ!」「戦争したがる政治家いらない」「武器を買うよりいのち・暮らしを優先する政治を!」「戦争反対!」・・・
思いを込めて、リレートークします。今、ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにして、日本国内でも軍事費を11兆円に増やせ!とか憲法を変えよう!核兵器を共有しよう!とかいう主張や議論が起きています。
あなたはどう思いますか。
まさに、戦争の道へ行くか「戦争しない」と決めている憲法を守り平和の道にとどまるのかの分かれ道に立っている気がします。
私は「戦争しない」憲法を継続し、平和の外交力をつけて世界に貢献する日本がいい!そのために行動します。
愛育委員会の中区会長会(午前中)、午後は学生支援
今日はやっと晴れそうです。
午前中は愛育委員会の中区会長会です。中区の新年度の愛育活動のスタートです。中区は13小学校区があります。それぞれの地域の状況に合わせて、健康づくりの愛育活動を進めています。
5月27日の県愛育委員会総会で、私は県知事表彰(保健福祉功労表彰)をされることになったと連絡がありました。恐縮しています。これからも愛育活動はライフワークとして頑張ります。
午後は学生支援です。平井地域で実施します。山陽学園大学などの学生から参加の連絡が来ています。昨日は次々と日用品や野菜などの物資が我が家に届きました。
本当に感謝です。お菓子の一袋、トイレットペーパー1個などの心のこもった誠意ある寄付で続けられている活動です。今日もしっかりと学生と対話し、次の活動を決めたいと思います。家族からの支援が困難になっている状況があるとき、「あなたは一人じゃない」と伝えられることで学生を支えることは大事です。
天気は上々!今日も頑張ります!
DV防止システムを考える会岡山が22回総会開催・・・5/15
本日、沖縄返還50年の日です。平和で人権の守られる島を作るために、日米政府が沖縄県の建議書を真摯に受け止めその実現に尽力されることを切に願っています。
さて、DV(ドメスティックバイオレンス)の被害者支援やその根絶のために取り組んでいる会が本日22回目の総会を開きます。
今日は児童虐待の学習も併せて行います。DVと児童虐待は重なっています。しっかりと現実を知ることが必要です。
私は会の当初から参加しています。DV被害者の支援に、微力ながらかかわり続けてきました。DVの本質は支配とコントロールです。配偶者や恋人を対等な人としてではなく自分の「モノ」のように勘違いしている感覚の加害者が多いのです。
「暴力」は人権侵害です。どんな暴力もなくしたい。相手を認め、話し合いができる関係こそ大切です。
ジェンダー平等の意識の欠如は、ベースの問題としてあると思います。これからもたゆまぬ努力で、微力ながら活動していきたいと思います。
私は毎回会場の雰囲気を作るための花を担当。季節の花を抱えて会場へ行きたいと思います。
「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を読む
沖縄返還50年を迎える15日に先立つ7日、沖縄県の玉城デニー知事は、「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」を日米両政府に提出しました。
赤旗新聞で、その全文が掲載されたので読みました。多くの人に読むことをお勧めします。
日本に復帰して50年、NHK朝ドラ「知むどんどん」は冬至を描いて進行中です。
私が岡山へ来たのも50年前です。愛媛の田舎から看護師になるために岡山大学医学部付属看護学校へ進学しました。自分の人生と重ねてドラマを見ています。
さて、沖縄県の玉城デニー知事が日米両政府に提出した建議書を読み、私は感動しました。とても格調高い、希望の道を示す内容です。
4人に一人がなくなった沖縄戦を踏まえて、これから沖縄が歩む道を示しています。何より、県が政府へ発信していることを重く受け止めるべきです。
日本政府は米軍へ顔を向けるべきではありません。国民(沖縄県民)へ顔を向け、向き合うべきです。
最後の部分を引用します。
「平和的な外交・対話により緊張緩和と信頼醸成を図ることで地域の平和の構築に記よするなど、わが国が国際社会の置いて名誉ある地位を占めるべく積極的な役割を果たすこと。その際、独自の歴史や多様性を持つ沖縄を最大限活用すること。」を国へ求めました。主要なポイントは以下の4点です。
1,平和の島とすること(基地のない沖縄を)、2,日米地位協定の抜本的見直し、辺野古新基地建設の断念など基地問題の解決、3,日本国憲法が保障する民主主義と地方自治に基づき、民意や地方自治体の判断と責任の原則を尊重すること、4,武力による抑止ではなく平和的な外交・対話により、緊張緩和と信頼醸成を図り、地域の平和を構築すること
50年目の節目の知事が玉城デニー知事でよかったです。今年の秋は沖縄は知事選挙です。建議書を実現するために頑張る知事が再選されることを祈っています。
沖縄の人々の闘いの合言葉は「勝つためにはあきらめないこと」でしたね。その思いを共有したいと思います。
今日は看護の日
今日はナイチンゲールの誕生日で、看護の日とされています。
看護は敵味方関係なく命を支えるために活動します。どの命も大切・・・ということです。ナイチンゲールは戦地でまさにいのちの区別をしない看護師として働きました。
「いのちの消耗を最小限にする」ために環境を整えることに力を尽くしました。
換気(きれいな空気の確保)、毛布の確保、食糧確保、薬の確保・・・。
戦争は看護にとって最大の害悪です。「傷ついた兵士をみとるよりも、戦争のない平和な日本を」これは看護学生の時に先輩たちから教えられた言葉です。
「戦争しない」と決めた憲法を持っている日本。この憲法を握って離さず、戦争しない国であることのために行動するのは看護師としての私の使命だと思っています。
「いのちの消耗を最小限にする」環境を作りたいです。やはり政治は大事です。
戦争したがる政治家はいりません。
今月の地域がんサロン・たんぽぽカフェは25日(水)、13:30~15:00
地域がんサロン・たんぽぽカフェは、今年度から時間が13:30~15:00に変更になりました。場所は、福祉交流プラザ旭東です。
がん患者、家族や遺族が語り合う場所です。毎月第4水曜日に開催しています。
10周年を迎えてリーフレットを新しくしました。
がんサロンとは、「がんの疑いを持った時から、多くの不安や悩みを抱えて患者は生きていきます。いろんな問題をだれに相談したらいいのかわからず、孤独の中でがんと向き合っていきます。(中略)そんな思いを持つがん患者と家族が一人じゃないと思える場、気軽に語り合える場ががんサロンです。」
今年度もいろんな人との出会いがあると思います。私たちは一人ではありません。仲間がいることを知ってほしいです。つらいことと向き合いながらもつながりあって生きてつながりあって気軽においでください。おいしいコーヒーや紅茶などを用意して、お待ちしています。
あなたはどんな旅立ちをしたいですか。
最近ACP(人生会議)のことが話題になります。岡山市の講座の案内が市政のひろばに掲載されていました。訪問看護ステーション晴を開設したころ(7年前)、公開講座を企画していました。今はそれが岡山市の取り組みになっています。
あなたはどのように旅立ちたいですか。
考えたこともないという人はこれまで病気もせず元気という人かもしれませんね。
でも身近なところでいろんな旅立ちの話が聞こえてくるのではないでしょうか。
一度考える機会とするために、岡山市の進める講座を活用するのもいいと思います。
私は②度のがん治療を体験し、自分の人生の時間には限りがあるということと向き合いました。今は「元気」ですが、その体験は貴重でした。
私は我が家で最期を迎えたい・・・と考えています。そのためにすべきことを60歳のころから続けてきました。もちろん状況により、考えが変わるかもしれません。在宅療養の仕事にかかわり、日々いろんな人生を追体験して7年。学びの日々です。
最後は岡山大学へ献体をすることにしています。生きている限りは「人の役に立つ命でありたい」という考えは変わりません。自分の生きる道筋を持ち、最後にどう旅立って見せるかは最後の子や孫への「教育」であり大仕事です。最期まで役割があると思うと嬉しいです。
「崎本さん、元気でいてくださいね。」と看護師さんが言ってくれます。生きていることが人の力になるのなら、「生きているだけで金メダル」です。素敵じゃないですか。今日もいい日でありますように!