がんと就労
2013年2月13日 崎本 とし子 とし子からの手紙
がんになると仕事をやめる人が多いです。岡山県下で行われたがん患者の実態調査で、明らかになりました。こういう調査は全国でも珍しいです。
岡山県内の「がん患者実態調査」では、がん罹患後の就労についてみると、変化なしは42,9%、依願退職18、6%、解雇3,8%、転職1,7%、休職12,5%・・・となっています。つまり仕事をやめたり、やめさせられたり、休職したりする人は約35%もいます。
治療後転職、復職、事業再開が出来た人は41%で、現在休職中は16,6%。
本人の収入は焼く50万円(14,6%のダウン)ダウンの平均311万円(一番多いのは100万円~300万円の収入層でした)。世帯全体の収入では、100万円減少していました。
そのため、影響なしの人は46,6%でしたが、生活を切り詰めた人34,9%、そのほかに子どもの進学あきらめたり、住宅取得を諦めたり、進められた治療を諦めたり、途中で中止や変更をした人がそれぞれに1~2%出ていることが解かりました。
経済的理由で、治療をやめなければならない・・・なんて辛いことでしょうか。
治療しながら仕事を続け、「自分らしく生き抜きたい!」というがん患者の願いは切実です。治療費負担の軽減もせめて難病並みに高額限度額が減らないものでしょうか。
国や県は、新しい計画で「治療と仕事の両立支援」の取り組みをはじめています。
「完治」していなくても治療しながら働ける「労働環境」をつくりたい・・・・!使える制度を増やし「復職願」の様式変更を求めるなど、少しでも前へ進めていきたい・・・と患者団体は行動していきます。ご協力・ご支援をお願いします。