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「ただいるだけでいい・・・」の意味・・・ドラマ梅ちゃん先生観ています

2012年7月29日 崎本 とし子 とし子からの手紙

「梅ちゃん先生」を観ていますか?私は、よく見ています。人情味あふれる下町の女医の物語・・・。

戦後の高度成長期の下町(東京の蒲田地域)で開業した女医の視点に興味深々です。国民皆保険制度は1961年ですから、ドラマはまだ保険のない時代かやっとできた頃かも知れません。

先日、開業のきっかけとなった「坂田先生」が突然の交通事故でなくなりました。私は、梅ちゃん先生に影響を与えた坂田先生の「言葉」に注目しました。

「医者は何をすればいいのか・・・」と悩む梅ちゃん先生に「医者はただそこにいればいいんだよ・・・」と坂田先生は言います。戦争中に診療所を「逃げ出した」体験が言わせた言葉として描かれていました。

私は、阪神淡路大震災のとき出会った、神戸協同病院の上田院長の言葉を思い出しました。

17年前、震災後2週目に看護師として支援に入りました。避難所となっていた小学校は1600人で、ごった返していました。できることを懸命にしていましたが、「役に立っているのだろうか・・・」と思うことがありました。そんな時上田院長は、次のように言われました。

「医者も看護師もできることは限られているが、被災者の皆さんにとっては医者や看護師がいる・・・ということだけでも安心につながる・・・。いることが大事なんだ・・」と。

私は、看護師と書いたヤッケを着て避難所を飛び回りながら、「医師や看護師が被災者のそばにいることそのものの力」に気付きました。「看護師である自分の身」を役立てることができるのなら、できる限りの支援を・・・と東日本大震災のときにも志願して6週目に出かけました。

避難所では、「そこに共にいて、できることをしよう・・・と寄り添う支援」をすることができたのでは・・・と思っています。

上田先生の言葉は「ただいるだけでいい」ということの本当の意味を私に教えてくれたのでした。

ドラマを観ていて、そのことを思い出し、胸が温かくなりました。脚本家に何があの言葉を書かせたのか・・・と興味は尽きないのです。