伊方原発1号機廃炉、でも3号機は8月中旬稼働!?
2016年3月27日 崎本 とし子 とし子からの手紙
私の実家は伊方原発の20キロ圏内です。母と弟夫婦が住んでいます。大事な故郷です。
伊方原発は廃炉に!と強く願い、行動してきました。
この度、四国電力の役員会で「1号機の廃炉が決まった」との報道を聞き、当然・・・と喜んでいます。しかし、廃炉理由を聞いて、その倫理観の低さにがっくりです。報道によると「40年以上の原発は安全対策にお金がかかりすぎる・・・」というものだったからです。福島原発事故をけいけんしている最中にもかかわらず、まだ「お金の論理」だからです。
伊方原発周辺の住民は約5000人。近隣に中央構造線がはしっており、過酷事故の危険性は大きい!しかし、事故時の避難計画は示されず、誰もが不十分と考えている状況です。しかもプルサーマル発電です。瀬戸内側に設置されており、事故により、内海への影響は計り知れません。周辺地域だけの問題ではないのです。
3号機は安全委員会の基準に適合したということで、8月中旬のは再稼働の報道もあります。冗談じゃない!!と思うのは私だけでしょうか。これから、全国で一層原発再稼働反対の行動は、大きくなると思います。
「会社の利益より、住民の命」「目の前のお金より、住み続けられる故郷」と、私は思います。電力自由化の時代を迎えて、「倫理観」も選択肢に入れたいものだ・・・と思うのです。