雑誌「コミュニティケア」が「メッセンジャーナース(医療者と患者の架け橋をする看護師)」を6月号で特集
2014年3月3日 崎本 とし子 とし子からの手紙
看護協会出版局の発行する月刊誌「コミュニティケア」は6月号で、メッセンジャーナースを特集します。
認定協会が認定したメッセンジャーナースは全国で約50人います。医療の担い手と受け手の間にあるギャップを埋めて、患者や家族が自分で自分のことを決めていけるように寄り添いながら支援します。
医療と患者の「虹の架け橋」がメッセンジャナースです。(まだ社会的に認知度が低く、保険点数での評価はされていません)これからの時代に注目される「仕事」だと思います。
私も昨年研修に参加してメッセンジャーナースの仲間入りをさせてもらいました。自分が看護師でありながら、がん患者体験をしたことで、患者が医療者に「自分の尋ねたいことをなかなか伝えられない」ことを実感。がんサロンの語り合いでも、ちょっとした「行き違い」で苦しむ患者の状況があることを感じてきました。
看護は人と人とのかかわりを通して行う仕事です。医師と患者のギャップを埋めて信頼関係を取り戻すお手伝いをしたり、医療と介護の連携などで「要」の役割を果たすのは看護師ではないか・・・と私は思っています。そういう自覚をもって、社会の中で働く看護師はこれからとても重要ではないでしょうか。「医師の補助的業務」だけではなく、暮らし(生活過程)を整えることで生きることに寄り添うケアがまさに看護です。コミュニケーション力が求められます。
全国のメッセンジャーナースがどんな活動をしているか、目指しているか・・・6月号の特集で知っていただきたいです。明日は、始発の新幹線で東京へ。特集号の「座談会」に参加します。変わり種の経歴を持つ私の「視点」で語ってほしい・・・と依頼されています。参加される皆さんは蒼蒼たるメンバーです。お会いするのが楽しみです。