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竹内昌彦先生の講演
2012年7月22日 崎本 とし子 とし子からの手紙
岡山盲学校の教員をしておられた竹内昌彦先生の講演を久しぶりにお聞きしました。
モンゴルに全寮制の盲学校を作られた・・・との新聞報道を見て、お元気でご活躍の様子を知っていました。
そんな折、ちょうど東山中学校区の地域教育懇談会での講演を聴く機会を得ることができました。久しぶりの再会です。
先生も覚えていてくださいました。
「私の歩んだ道~見えないから見えたもの」と題した講演は、勇気を与えてくれるすばらしい内容でした。
いい親に恵まれた・・・との言葉通り、6歳で全盲となったわが子を「人の中」で懸命に育てたご両親への思いが胸を打ちました。健康のありがたさをかみしめて欲しい、「ありがとう」体験をいっぱいしてほしい、自分のことより人のために、地域のために役立つ人になって欲しい、人はそのために勉強しなくてはいけない・・・などのメッセージは、こどもたちを含めた参加者の心に残りました。
400人に一人の人が全盲になる・・・。「私はその400人分の1となり、399人の「見える」人生を引き受けた。私の子どもでなく私でよかった・・・」と竹内先生。
私も思ったものです。「私ががんでよかった・・・」と。私が「がん」を引き受けることで、他の人ががんの危険がへるのなら引き受けよう・・・などと思い、開き直りました。
人生には無駄なことはひとつもない・・・と思います。できればしたくない辛い体験も、続くことはなく必ずいい日が来る・・・。「世は常ならず・・・」です。「いい明日」を信じることができたら、生きていけます。
「今日を生きて、明日を思う」のが私流です。
竹内先生の話に共感をもち、うれしい気持ちで1日を過ごすことができました。