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無料低額診療の対象に薬も入れてほしい・・・抗がん剤は高額です。

2022年3月20日 崎本 とし子 とし子からの手紙

今日もウクライナへの思いを寄せて。

さて、無料低額診療という制度をご存じですか。

高額療養費制度は公的な制度ですが、医療機関によっては独自の基準で患者負担を減らす制度を持っています。実施を自治体が認めた医療機関だけです。岡山市内では、岡山医療生協の関連機関(岡山協立病院、岡山東中央病院)、林精神医学研究所(林病院、ひだまりの里病院)、済生会病院、博愛会病院などがあります。

がん患者さんの治療費負担を軽減するのに有効です。ご活用ください。

ところが保険薬局にはこの制度の適応がありません。抗がん剤を点滴でうった時は負担が減るけれど、飲み薬だと高額な負担(高額療養費)が必要になります。高額療養費は一般の場合、最初の3か月は約58000円、4か月目からは44000円です。少なくとも年間54万円は必要になります。がん患者は治療薬は止められても痛みを軽減する医療麻薬は止められません。

患者は「生きててもいいのかな?」という葛藤を抱えることになります。

保険薬局も無料低額診療の対象に!・・・がん患者の切実な要求です。

岡山市議会に同趣旨の陳情が出されました。しかし、残念ながら否決されたようです。きっとがん患者の苦境をご存じないのだろうと思います。

来年度はがん患者会と市議会との懇談会を再開しようと思います。当事者が発信しないと実現できませんから。

政令市で一番初めに岡山市がん対策推進条例を作った町として、条例を踏まえた施策を実施してほしい。お金がなくて治療中断を余儀なくされ、痛みをこらえて必死に生きている患者の声を市議会に知ってほしい。

条例に魂を吹き込むのは、がん患者当事者の声だと私は思うのです。

市議会議員さん、私たちの声を聴いてください。