緩和ケア実務者会議へ患者団体が参加
2016年2月1日 崎本 とし子 とし子からの手紙
曇り空です。梅の花が咲いています。
がん診療連携協議会の緩和ケアの部会が開かれて、患者団体も参加できるようになりました。緩和ケア研修について議論があり、現在1475名の医師が緩和ケア研修を終了したことや来年度は開業医の先生方を含め、さらに多くの修了者を目指すことなどが報告されました。2日間の緩和ケア研修に対して患者団体からの意見を反映したい・・という意向が示され、本当にうれしいことでした。具体的に4月の協議会の後に時間を取っていただき、具体的な事例を通して研修で伝えたいことを懇談する機会を作ることになりました。
患者はがんという告知を受けた時から緩和ケアを必要としています。がんという病気を受け止めることができるようにする支援、自分のこと(治療も治療する場所も使う制度も・・・)を自分で決めることができるようにする支援(私はこれが一番ほしい支援だと思っています)、そして一緒に寄り添ってくれる人がほしい・・・。緩和ケアとは具体的に痛みを取る知識やケアの方法を知っているだけでなく、きちんとコミュニケーションを取りながら、納得して自分らしく生きることを支援することだと思います。
緩和ケア研修修了者の医師は名札のところにきらりと光る研修終了のバッジをつけておられるようです。
知識を持った医寮スタッフが、患者と向き合っていただき、いきる支えになっていただけたらこんなに心強いことはありません。そうならなかった仲間の苦しみを伝え、願いを伝えて研修が一層実のあるものになるようにと願っています。
こういう会議に患者当事者が参加でき、医師と共に議論できることがうれしいです。