ドラマ「ひきこもり先生」を見る。
2021年6月13日 崎本 とし子 とし子からの手紙
土曜日午後9時からのNHKドラマ「ひきこもり先生」が始まりました。
昨夜は第1回目。自殺しようとした生徒に出会います。「自分は生まれなければよかった」「消えてしまいたい」と葛藤している15歳に寄り添う「ひきこもり先生」。自らも11年引きこもり、子どもや妻は家を出ていった経験を持つ人。「守らなきゃいけない大切な人(子や妻)を守れなかった。自分なんか消えてしまえばいい・・・」と苦しんできた50歳前後の人です。ただ、話を聞くだけしかできない・・・。その主人公に「話を聞いてくれてありがとう‥。」という言葉が返ります。ただ抱きしめて「生きよう。生きよう。」と繰り返す場面が胸に迫ります。自分に言い聞かせているようでもあります。本人が一番苦しんでいるんだ・・・と。
9月1日(2学期の初め)は児童生徒の自殺が一番多い日です。その日に、「みんなが生きていること」が尊い・・・。そう思わせてくれました。
主人公はやっと「焼き鳥屋」を始めたところ・・・という設定です。ある日母校の中学校にできた不登校の生徒のための教室の非常勤講師に・・・という依頼が来ます。もちろん断りますが、女生徒とのかかわりが縁となり、引き受けることに・・・・。
今後、「貧困」「ネグレクト」「いじめ」など子どもたちをめぐる現実を絡ませながら続く5回連続のドラマです。
いろんなかかわりの中で踏み出す小さな「1歩」いや「半歩」を見逃さないように見ていきたいと思います。