「防災」を考えた「市民の集い」そして、森本卓郎さんの講演
4日、市民の集いが開催されました。台風一過の直後でしたが、予定どうり開催。
私は「防災」の分科会の運営担当でしたので、朝6時過ぎには避難者を自宅へ送り、会場へ駆けつけました。
分科会では、それはタイムリーな報告と議論がありました。地震でも洪水でも災害からどうやって命を守るのか・・・ということを真剣に考えなくてはなりません。
そのためには、「岡山は災害が少ない・・・」という安全神話乗り越えることが必要です。危機意識を持つことが大切です。経験に学び、教訓に学んで、「その時どう動くのか」を自分が判断できるようにしておくこと。そして、近所の助け合いで、声をかけ合う絆をつくっておくこと・・・です。
理科大学の西村教授(地震学)の話は、岡山の地震を考えるいい情報提供でした。ぜひ一度聞かれることをお勧めします。
さて、森本卓郎さんの話は明快!野田内閣は、増税とTPPをやろうとしている内閣だ。増税は間違いだ。恐慌がおこる。財界や大金持ちが喜ぶ「格差社会」をもっとひどくする。所得税の最高税率をあげたり、株で儲けた利益の税金を20%(いま10%)にあげたらどうか・・・。働き方を見直し、イタリアを目指そう!・・・・など「森本節」が炸裂していました。
経済の専門家の「増税は間違い」という話をきいて、やっぱり・・・!と納得でした。野田内閣は国民生活から見ると危険な内閣です。
医療生協の班長会で、「今日、NHKで認知症の人の入院期限を切る必要がある・・・といっていたがとんでもない話だ!」と怒っている人がおられました。そのとおりです。
社会保障を改悪し、増税をする大連立政権など認めれるはずはありません!
台風の被害
旭東学区では、東西中島が浸水の危険あり・・・と判断され、避難指示が出されました。東山中学校の体育館が避難所ということで、私もすぐ出向き、避難所の受け入れ準備のボランティアをさせてもらいました。
199世帯、330人余に指示がでたのはもう日が暮れてからでしたから、住民は近くの集会所へ集まり、消防のバスで避難所へ移動しました。
日赤からは毛布350枚が届きました。一夜を明かすために必要でした。到着までに飲料水の手配、トイレの表示、トイレットペーパーの補充などをして待ちました。
学校の協力は心強いものでした。区役所からは4人が常駐し、朝食の軽食準備もしてくれました。
結局、72人が避難し一夜を明かしましたが、家に残った人も多かったようです。川の状況をみて、それぞれが判断されたものと思いますが、翌朝は7時半の解除までにはほとんどの人が自宅へ戻られました。けが人なしで、人身事故がなかったことは幸いでした。地震などの場合は怪我人もいるはず、救急箱と血圧計、聴診器ぐらいは持参しなければ・・・とあとで気付きました。
その後、片付けなどでさぞくたびれておられるのではないか・・・と気になっています。
今回の避難勧告や指示の出し方などは、課題を残したのではないでしょうか。市当局の点検をお願いしたいと思います。そして、住民の自主防災の問題意識を強くすることの必要性を改めて感じました。