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がん患者とTPP参加問題を考える

2013年7月29日 崎本 とし子 とし子からの手紙

日本郵政がアフラックと業務提携をするといいます。アフラックのがん保険を国内の2万局で販売し、今後日本郵政が独占的に扱えるがん保険の開発をするという・・・。両社はがん保険事業を提携して進めていくらしい・・・。

「TPP交渉にもいい影響があるのでは・・・」とアフラックの会長が語っています。

この動きを「がん患者」としてみてみると、気になることや不安がよぎります。

「2人に一人ががんになる・・・・」状況の日本。今、がんではすぐには死なない現実の中で、長い闘病(付き合い)が余儀なくされます。がんになると体、心、経済的な「痛み」などが、患者を襲います。「自分は必要とされていないのではないか・・・」というようなしんどい悩みも生まれます。不安が強いと、いざというときの備えをしておこう・・・と思うのは人情ですね。多くの人が生命保険に入ります。加入保険料は、バカにならない高さです。給付はなかなか厳しくて、定款をよく読んでおかなければなりません。

私はがん告知を受けたとき、民間保険に入っていませんでした。主治医から「すごく珍しい」と言われました。治療を受け公的保険で支払った治療費は約23万円。以後検査などの医療費がかかりますが、民間保険料を払うことを思えば、年間では少なくて済みます。

今、がんを経験した私が入れる「がん保険」はありません。私は日本の国民皆保険制度で自分のいのちを支えていこう・・・と覚悟を決めています。だから、皆保険制度はとても頼りとする大事なものです。これを壊すことは断じてやめてほしい!!

TPP交渉の参加した日本は、この皆保険制度に「混合診療」を導入することを余儀なくされる可能性があります。混合診療の最大のターゲットは「がん治療」です。最先端医療や先進医療を保険からはずし、自己負担にする・・・・。抗がん剤は高いから医療費抑制にも繋がる・・・と考えているのでしょう。

お金がない患者は、治療法があっても治療を受けることができない・・・という「事実」がいっそう広がることになります。

私はそれだけは許すことができません。「いのちは平等」だと考えているからです。

日本の皆保険制度は、医療界の大事な仕組みです。

医療従事者は「金儲け」ではなく、「命を救う」という使命をはたしてきた・・・のです。民間会社の参入でそれが壊れたら、「いのちも儲けの対象」なりますね。冗談ではありません。

がん患者のうち、約30%は60歳以下です。働き盛りの世代は社会的に抱えている問題が多い・・・。経済的な問題は深刻です。病気だけでなくお金とも闘わなくてはならないような制度は、許してはなりません。

TPP参加は、がん患者にとって切実な容認できない問題だ・・・と私は思います。

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