終戦の日・・・2000万人のアジアの人々などの命を奪い、310万人の日本人の命を失った戦争が終わった日
「310万人の命をなくした」だけだと被害の人数になります。私は「2000万人のアジアの人々などの命を奪った」という戦争の加害の形容詞を忘れずに入れるべきだと思います。
今日のNHKなどの報道の言葉にも注目してみてください。
私の家では、父の弟と兄(つまりおじさん2人)が戦争で亡くなりました。実家の仏壇のところに「勲章」が飾ってあったのを覚えています。父はかろうじて生きて帰りましたが、戦犯に問われ、地域の人々の署名などで助けられたと聞いています。(父からその話や戦争体験を聞いたことはありませんが)その理由からか戦後は地域のために尽力していました。
どの家庭にも同じような戦死者はおられるのだと思います。
兵士の6割は飢餓や病死と言われる過酷な戦争でしたが、それ以前日本は50年にわたり戦争を繰り返していました。
韓国や中国への侵略戦争では2000万人の人の命を奪ったといわれます。私は中国へ聞き取り調査に3回行きました。「岡山の兵隊が何をしたのか」をテーマに歴史教育に取り組む先生たちとともに中国にききとり調査に行きました。
2000万人もの命をどのように奪ったのか。毒ガスを使用したり残虐な手段を使った大量虐殺の事実を遺族たちから聞き取りました。
日中戦争は嘘で始まりました。盧溝橋記念館を見学した時の衝撃を忘れることはありません。戦争は始まると終わらせることが難しいことはいま世界で起こっている戦争を見ても明らかです。
盧溝橋記念館はリニューアルオープンしたようなので機会があればもう一度訪れたいです。
日本の侵略戦争の事実を忘れてはなりません。その事実を踏まえたうえで、「国の間の紛争は話し合いで解決する」姿勢を堅持しなければなりません。(日本国憲法に明記)
歴史ときちんと向き合えないと、本当の信頼関係は築けません。
先日、タイとカンボジアの国境で緊張が高まったとき、両国が話し合いで武力衝突を回避したことが報道されました。「対話」の習慣が戦争を回避したと私は思いました。
「対話」こそ希望です。日本国憲法に明記された平和主義を外交に活かす政府をつくりたいですね。
戦後80年の今日の思いを書きました。