3.11の一日
福島県では、県主催のシンポジウムが行われて「ふくしま宣言」が出されました。
「県内の原発をすべて廃炉にすることを求めながら、原子力に頼らずに、発展し続けていくことができる社会を目指す」というないようです。私は、大賛成です。福島が再生エネルギーの一大拠点になり、世界にその理念を発信したらいい・・・と思います。
全国では150箇所以上で、多彩な取り組みがされました。私は、きっともっと多いと思っていますが・・・。岡山でも多彩な取り組みがありました。
私は、11時から下石井公園での「祈り」集いへ参加し、献花して手を合わせ、オーガニックの市で昼食。12時30分からはサイレントパレードに参加し、手作りの「こどもたちのために、飛びまわれる空、泳ぎまわれる海、走り回れる土を残したい」と書いたうちわを手に石山公園まで歩きました。
途中から見知らぬ若者が「一緒に歩いてもいいですか」といって参加してくれ、ともに歩きました。子供連れの若い人たちが大勢いました。「こどもたちの未来に原発はいらない・・・」との思いが伝わりました。パレードには600人が参加し、献花の集いには、1000人が参加したようです。
その後、石山公園でのふくしまに心を寄せて「トーク&ライブ」に立ち寄って、その後三木記念ホールでの「3・11祈念の集い」へ参加しました。
広島教育研究所の高橋さんが講演されました。テーマは「ヒロシマとフクシマ」
ヒロシマの被爆の隠され続けている「内部被爆」問題、戦後68年経とうとする被爆者の今の「苦悩」が伝えられました。フクシマ原発事故で見られる「真実隠し」の実状や政府の対応は、ヒロシマやナガサキの被害をできるだけ小さく見せようとする権力者の姿勢と共通している・・・との指摘は、的をついていると思いました。
被爆者は、闘って被爆者援護法を作りました。被爆者手帳を持っていれば、健診を受けれるし、医療費は無料だし、健康手当をうけることもできる・・・。この保障のなかで、被爆者は「長生き」することができる・・・と話され、福島でも被爆を証明する「手帳」制度のようなものをつくり、保障していくことが必要ではないか・・との提起がありました。
政冶がしっかり応えていくことの必要性を痛感しました。政治家は全員が被災地での被災者の声に耳を傾けてほしい。それができる「人」であってほしい・・・。報道と現地の人の言葉は違う・・のですから、自分の目で「今」を知り、国、県、市それぞれの場所で力を尽くすべきです。
被災者に心を寄せて、「あきらめない」ことを考える一日でした。