丁寧に生きる
2021年1月7日 崎本 とし子 とし子からの手紙
私は今年1月に67歳になります。
18歳でふるさと愛媛を出て、岡山に来ました。21歳で看護師になり、地域医療を実践する岡山協立病院に就職。12年働きました。「患者のための看護」を模索し実践して、素敵なスタッフと仕事ができました。
33歳で市議会議員に立候補。子育てと介護(3,6,8歳の子どもがいたし、夫の両親は障害のある要介護状態)と仕事に寝る間を惜しんで奔走しました。夫や友人たちにどれほど支えられたかわかりません。走り続けて24年議員生活をし、がんという病気を得て引退。57歳の時です。それから生きる速度を落とそうとするけれど、ニュートラルにした車と同じですぐには止まれません。ブレーキをかけてくれたのは7人の孫たちでした。
引退から10年、この間に2度目のがん治療。そしてコロナ禍で、やっと普通のスピードになってきたようです。
「もうそんなにめいっぱい頑張らなくていい。6割ぐらいでいい。」とアドバイスしてくれた恩師。
今、「丁寧に暮らす」ことを心がけています。たくさんのことはできないけれど、できることをやる。健康第一で、無理をせず、サポートの側に回る。先頭に立つのではなくぼちぼちと・・・。
食材を決して無駄にせず知恵を使って活かす。物に手をかけて冥利が尽きるように使う。自然を意識して、自然に寄り添うように生きる。・・・・。風の道や影の作り方、旬の食材の上手なつかいかたとか・・・。
人間も自然の一部です。今年が無事に過ぎることを心から願っています。