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映画「ペンタゴン・ペーパーズ」・・・忖度とは無縁の報道姿勢、「報道の自由は報道が守る」
2018年4月5日 崎本 とし子 とし子からの手紙
今、日本では安倍政権の「報道への圧力」「報道関係者との飲み食い」の下で、「報道も政権に忖度する状況があります。政権に不都合な真実は報道しなかったり、しても申し訳程度です。政権べったりの報道が横行することに危機感を持っています。
マスコミが「適当な報道」しかしなくなって久しい日本です。私はとても悲しいです。
先日3月30日封切されたアメリカ映画「ペンタゴン・ペーパーズ」を観ました。アメリカでベトナム戦争をしている時期、戦況を判断しようと極秘報告書がつくられました。「負ける」とわかっていてなお「国のメンツのために戦争をやめない」政府。ニクソン大統領の時ですが、この極秘文書が流出します。もちろん国家機密の漏えいは罪です。しかし、真実を国民は知る権利がある・・・と、その文書を入手した新聞記者たちは大激論を重ね、報道を決断します。各新聞社は報道し、政府から告訴されます。
しかし、「報道の自由は報道が守る」と信念は揺るぎませんでした。そういう闘いの上にジャーナリズムはあるのだ・・・と。
日本にも心あるジャーナリストは大勢います。でも、新聞社のトップの姿勢はどうか・・・・。お友達付き合いをしている政治家から、「忖度」を迫られても、それをはねのけて報道の責任を全うしているだろうか。
「新聞は権力者のためにあるのではない、国民のためにある」という姿勢は大いに感動しながら聞きました。
いい映画でしたよ。ぜひご覧ください。