「がんだと言われて・・」
2011年7月17日 崎本 とし子 とし子からの手紙
ある集いに参加したときのことです。
私は近況報告をさせていただきました。「看護学校の非常勤講師やがんケアサロンをはじめています・・」と話しました。
会が終わってすぐに、女性が私のところにこられ、「崎本さん、がん・・・のどんなことをしてるんですか。私・・・今日がんだ・・・といわれて、手術することになりました・・」と切り出されました。
私は「そうですか・・・。大変なときによくこの会にこられましたね・・・。説明は良くわかりましか・・・」と尋ねました。一気に、ひとしきり話をされた後、「何か私で役に立つことがあれば、連絡してください」といって名刺を渡しました。持っていたお守りを差し上げると、とても喜んでくださいました。
これから手術など治療がはじまり、乗り越えないといけないことも多いでしょう・・・。
同じがん経験者としてつながることで、お役に立てたら・・・と思っています。
その後、もう一人そっと近づいてこられ、「知り合いががんかもしれない・・。28日に検査結果がわかる・・」と告げられました。
今、二人に一人はがんになる・・・という時代に生きているわたしたち・・・身近なところにもがん患者は大勢おられます。皆が、納得し前向きに闘病できるといいな・・と思っています。でも、「医師や看護師に聞きたいことを聞ける患者」にはなかなかなれません。
私は少しでも患者自身が賢くなって、医師や看護師と信頼関係を築き、闘病できるような環境をつくりたい・・!と思っています。
「がんケアサロン・たんぽぽカフェ」の取り組みはがん患者や家族のサポートになる・・・と感じている私です。