内富先生との出会い
講師は、岡山大学医学部教授の内富先生。緩和ケアなどに取り組み、医学教育でのコミュニケーションスキル向上のために、取り組んでいる医師だ。
2010年4月に岡山大学に着任された。
がんの告知はいまではあたりまえのようにされているが、その伝え方に配慮がかけていたり、患者の心の動きを踏まえた対応ができず、患者や家族が苦しむことは少なくない。
私もがん経験者だからわかるが、「がん告知」はやはり受け止めるまでが大変だ。まして、治療が困難となればなおのことである。
患者から「この医師とともに病気と闘おう・・・」と思える主治医との出会いは重要である。
コミュニケーションには、大事な「基本」がある。医療関係者にはその基本的なスキルを身につけてほしい。私自身も看護師である。「関わりを通して行われる仕事」に携わる者の一人として、私は「関わりは技術だ」と考えてきた。そして、患者さんとの信頼関係をいかにして築くか・・・にこだわってきた。「患者」をどんな人生を生きてきた人か・・・丸ごと解かろうとする「寄り添う姿勢」を持ちたいと思う。
内富先生の話は、具体的で解かりやすく、開業医の先生から活発な質問が出されていた。医師だけでなく、専門医の薬の処方の調整をはじめ、医師と患者との間で調整を行う「看護職」の必要性を指摘されていた。私は「サポート団体の役割やがんケアサロンの効果・・・について」見解を求めた。患者会のことはあまりご存知なさそうだったが、これからネットワークが取れそうでうれしい・・。名刺交換をして、ご挨拶することができた。
9月には、ロールプレイ研修を取り組むとのことで、さすが保険医協会だな・・と思った。進行しておられたのは安田先生で、久しぶりの出会いだった。謙虚な姿勢は変わらない・・・すてきな医師である。
顔の見える連携をつくって、がん対策を進めたい・・・!