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クリスマスイヴ・・・がん告知から4年
2013年12月25日 崎本 とし子 とし子からの手紙
毎年クリスマスイヴが来ると思い出すことがあります。それは、「がん告知」のこと・・・。
4年前のクリスマスイヴの日、私はがん告知を受けました。がん末期の義母を在宅で看護している最中でした。
告知を受けたその直後は、生活相談を受ける日でした。告知を受けてすぐ相談室で「私がんだって・・・」とスタッフにつぶやいたのを覚えています。なんだかボーっとしていたような記憶があります。直後に切実な相談を受けながら「なんで人の相談にのっているんだろう…」と思いつつも、いつもの自分を取り戻すことができました。「自分を取り戻すこと」ができたのは、「人の役に立つ」生き方のおかげかもしれません。
それからは、冷静な判断ができるようになりました。正しい情報収集、治療方針の決定など迷わずに自分で判断できました。多くの友人たちに支えられました。今でも感謝しています。
患者としての経験は、今の私につながっています。正しい知識は不安を減らし、前向きに病気と向き合う勇気となります。
あれから4年。私は生きていて、義母を看取り、その後生まれた孫のけんちゃんと会うことができました。
今日は昼は地域がんサロンのクリスマス会、夜は娘家族とクリスマス会です。手作りケーキをいただきます。
人は人とつながることで、生きる勇気が出てくる・・・と実感するこの頃です。