東山中学生のボランティアに拍手!
2013年8月1日 崎本 とし子 とし子からの手紙
地元の東山中学校には、ボランティア委員会があります。地域の行事やいろんな団体との協働でのイベントでは、生徒たちの姿がよく見られます。先日は原爆慰霊碑の清掃ボランティアの様子が、写真入で地元紙に報道されました。とてもうれしくその記事を読みました。そのほかにも平和原爆展のボランティアをしてくれています。
このボランティア活動には始まりのときのエピソードがあります。
その当時のY校長先生と、「ボランティア活動は生徒を育てますよね・・・」と話し、委員会が発足。すでに私は阪神淡路大震災などのときも生徒たちと神戸行きのボランティアを呼びかけて実施していました。
あるとき、市被爆者会の事務局長をしておられたIさん(地元の九条の会の呼びかけ人・故人)から、平和原爆展に若い人の協力が得られないかな・・・との相談を受けました。ヒバクシャは高齢化していて、運営は大変なのを知っていました。私は中学校のボランティアを紹介しました。「ただ会場の整理だけでなく、せっかくの機会だから体験も聞いて欲しい・・・」ということになり、事前に被爆体験を聞く会を企画しました。これは、「原爆体験を風化させることなく継承を・・」と考えていたIさんにとってもとても貴重な機会をなりました。
それ以来ずっとこのボランティアは続き、そのご縁で、原爆慰霊碑の掃除も協働するようになりました。
私は、広島へ行かないときは、毎年8月6日には原爆慰霊碑に手を合わせにいきます。Iさんをはじめ、関係者のご冥福を心から祈ります。「Iさん、若い人たちがあなたの志を引き継いでいますよ・・・」と心の中でつぶやいています。