「橋下市長との面会中止」は賢明な判断、抗議声明を真摯に受け止めるべき
2013年5月25日 崎本 とし子 とし子からの手紙
ハルモニたちは、橋下市長との面会を中止することを決め、抗議声明を発表しました。
私は賢明な判断だと思います。
「発言を撤回していない事実」とこれまでの言動をもって判断すれば、会う「値打ち」はありません。たとえその時だけ謝罪のパフォーマンス(たとえば土下座するとか・・・)をしてみせても、政治家としてきちんと襟を正すことなしには何の意味もありません。
よくDV加害者は、暴力を振るった後に「昨日は悪かった、もう二度としないから・・・」と泣いて謝罪するが、また日がたつと暴力を繰り返す・・・ということがあります。女性を対等の人間と見ていないからです(妻であれば、「所有物」のように考えている)。自分と同じ人間だ・・・と思っていれば、暴力(身体的だけでなく、言葉、経済的なものも含む)は振るえないはずです。暴力を振るう人には「支配意識」があるのです。
今回の橋下発言を聞き、そういう「暴力体質」を感じたのは私だけではない・・・と思います。
連日の暑さの中で、私はハルモニたちの健康が心配です。どうぞ報告集会を終えて、無事に帰国されますように・・・!
橋下市長には、あらためて自分の発言したことの「ひどさ」を考えて欲しいと思います。政治家なら人権を傷つけてなお市長を続けるのではなく、「辞職に値するほどひどいことをいったのです」と態度で示すことが一番の人権教育だ・・・と私は思います。弁護士であるがゆえにさらに社会的責任は重いのではないでしょうか。