緩和ケアボランティア
2012年9月19日 崎本 とし子 とし子からの手紙
18日は、緩和ケアボランティアの日でした。
サロンに出て来れない人が多くおられます。
「コーヒーは大好きだったんですよ・・・」という人のために、せめてコーヒーを入れるときのあのいい香りを楽しんでいただこうと思い、お部屋でコーヒーを点てました。
「ああ、いい香り・・・」と喜んでいただき、「本格的ですね・・」といっていただいて、楽しんでもらいました。コーヒーを点てながら、いろんな話をするのがいいのです。
孫は何人か・・とか、今日は蒸し暑くて・・・とか、虫の声がにぎやかになってきた・・・とか・・・。
ボランティアが運ぶ風は、「生活の普通の風」です。気持ちを込めてお茶をいれること、玉露いりのおいしいお茶を用意すること、ちょっと食べたらおいしいだろうな・・・と思うクッキーを用意すること・・・・。
「おもてなし」の心はどんなときにも通じますから・・・・。
岡大医学部の1年生が、初期短期研修に来ていました。緩和ケア病棟に体験研修に来る仕組みができたようです。看護スタッフから、「ボランティアさんは、私たちのチームの一員です」と紹介をうけて、ちょっとうれしかったです。
私は看護師だけれどがん体験者でもあり、ピアサポートの必要性を感じて、ボランティアをさせてもらっていること、「がんは体から消えても、人生からがんが消えることはない・・・」というがん患者の気持ちの話をしました。
医学部の1年生は、約110人ほどで、3割が女性だそうです。(4割ぐらいと思っていたが少なめでした)10人来ていた学生のうち、岡山出身は1人だけでした。初々しい学生との出会いは、うれしい出会いでした。ステキなドクターになって欲しいな・・・と思います。がんばれ!