阪神淡路大震災から26年
2021年1月17日 崎本 とし子 とし子からの手紙
今日は阪神淡路大震災から26年目の日です。
私は41歳になった翌日のことでした。看護師なんだから・・・と迷うことなく災害支援に行きました。避難所で蔓延した感染症で何人もの人がなくなった経験は忘れることができません。
挫折しそうな気持を持ちましたが、忘れられない言葉があります。
「医師や看護師はそこにいるだけで皆さんの灯台なんだよ」
神戸協同病院の上田院長の言葉です。
避難所で髪を洗ってあげたら初めて笑顔になった5年生の女の子、廊下で寝泊まりしていた高齢の男性は「あんたらの笑顔を見たら頑張らんといかんと思う・・・」と笑いかけてくれたこと。どうなさっているだろうか・・・忘れてはいけないことだと思っています。大変な思いをされましたね・・・。どうぞ人とつながって、生き続けておられますように。
その後、人が生きるために必要な食、排せつ、清潔、空間、環境など看護師の立場で気づいてことを政策化して、議会で議論し続けました。それは私の使命なのだと・・・。岡山市から移動入浴車を届けたことも思い出しました。
人生には忘れたほうがいいこともあるけれど、つらくとも忘れてはいけないこともあるのです。
今年は東日本大震災から10年目の年でもあります。ほかにも大災害が増えています。自分事として考えることが命を守ることになるのではないでしょうか。