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5月12日は「病院の日・看護の日」

2020年5月10日 崎本 とし子 とし子からの手紙

12日は看護の日です。ナイチンゲールをご存知ですか。近代看護の母と呼ばれる人です。12日はナイチンゲールの誕生日です。それを記念して12日は看護の日になりました。

今年はナイチンゲール生誕200年です。ナイチンゲールは若き日に、戦場で寒さに震える傷病者のために「毛布をよこせ!」と闘いました。体温保持のために「毛布」が必要だと、看護の立場から政治に物申したのです。看護師から見て、命の消耗を最小限にするために何をしなければならないか、「言うべきことを言う」という凛とした人でした。私はそういう姿勢を尊敬しています。

私たち世代は「科学的看護論」を学生時代に学びました。その根底はナイチンゲールの看護論です。

「看護とは命の消耗を最小限にすること」という言葉は私の看護師としての支柱です。命の消耗を最小限にするために、その時々の立ち位置で「なにをするべきか」を考えてきました。

看護教員養成講習で学んだ時、選んだ分野は「環境」でした。空気、気温、風、太陽の光、生きるために必要な社会的環境など、命の消耗を最小限にするために看護師がしなければならないことを考えたのです。この学習経験は大いに役立ちました。

病院などのようにいろんな医療の資材が用意されている(今はそれが)不足している)場所で決められた仕事をするだけでなく、災害時や地域で「看護は社会に貢献」できると信じています。

看護師はいい仕事です。私は看護の仕事が大好きです。病院看護師として12年、社会環境を整備するための看護師出身の市議会議員として24年、看護学校の非常勤講師として5年、今訪問看護事業にかかわって5年になります。

地球環境を思う時、これから感染症の時代が来るでしょう。「危険な仕事」という看護のイメージではなく、「命の消耗を最小限にする」仕事としての看護の仕事が社会に評価される日本であってほしいと願っています。