認知症当事者が当事者の話を引き出すオレンジカフェ・・・三豊市立西香川病院の取り組み
2018年11月18日 崎本 とし子 とし子からの手紙
17日、医療生協主催の認知症学習会がありました。丹野さん(若年性アルツハイマー病・仙台市在住)の話も興味深く聞いたことがあります。
今回は脳血管性認知症と診断された渡辺康平さんとお連れ合いの話を聞きに行きました。ご夫婦は西香川病院で非常勤の認知症相談員をしておられます。週1回開く院内オレンジカフェにかかわっておられるのです。
病名を知った時の衝撃、うつ状況になった時の苦しみを体験し、妻の支え(大切な夫だからとにかく尊厳を尊重して寄り添う)で、自分を取り戻していった様子が語られました。正しい病気の知識を持つこと、できないことよりできることに目を向けること、近所にも知り合いにもオープンにして協力を得たこと・・・など、共感できることばかりでした。
がんという病気もそうですが、病気は隠すことではありません。しかし、世の中の偏見や間違った知識のもとで、自分たちだけで抱えてしまいがちです。
みんながきちんとした情報や知識を持ち、たとえ病気になっても自分らしく生きていける社会が作れたらいいなあと思います。私はそのために微力を尽くしていきたい・・・。
病気を持った時こそ、その人の生き方や人間力が試されます。どう生きてきたのか、どう生きていくのか・・・。「自分らしい生き方」をしっかり持って、どんな時も自分の人生の主人公は自分でいたいものです。