DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山が総会
DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山が第13回目の総会をしました。DV防止と被害者支援のために活動し、公的機関や民間団体ノネットワークを深め、サポートシステムの充実のために活動しています。(私が会場に活けました)
今年の記念講演は、雪田樹理さん(弁護士)でした。テーマは「性暴力被害者への法的支援の現状と課題について」。
性暴力認知件数は8055件(H23年)。未成年者の被害が多い。(強姦で42,4%、強制わいせつで53,5%)
加害者は面識のある人が76,9%。「知らない人についていってはダメよ・・・」ではすまない現実を知っておかなければならない。被害者は相談できない状況にある。(相談しなかった人が67,9%)
刑法117条は「13歳以上の女子を姦淫したものは強姦罪とし、3年以上の懲役・・・」としている。(懲役期間が短いし、男性は対象となっていない)
たとえば強盗罪は「暴行または脅迫を用いて他人の財物を盗ったものは、強盗の罪とし、5年以上の懲役・・・」となっている。「魂の殺人」(人間の尊厳を犯す)といわれる強姦より、「モノ盗り」のほうが懲役が長い・・・というのはどういうほうの考え方か・・・!?明治時代につくられた刑法は、憲法の理念を踏まえていない・・・と私は強く考えさせられました。
最近、橋下大阪市長の発言やそれを擁護する関係者の発言がありますが、それらの人たちは明治時代の発想の人たちなのではないか・・・と気付きました。
韓国の法体系や警察の取り組みなどの紹介は、日本でも仕組みをつくっていけば、泣き寝入りをしなくても良い社会をつくれる・・・と確信させるものでした。勇気をくれた雪田さんの講演でした。
女性議員が超党派で運営にかかわる岡山の取り組みは、これからも力になると思うし、一致点を大切にする活動はこの分野でもとても大切です。会の最後に、「女性の人権を尊重する政治を!橋下発言に抗議する緊急院内集会」(5・22)への共催団体への参加を全員一致で決定しました。
これからも女性の人権を守るために力を合わせていきましょう。