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映画のすすめ・・・「100000年後の安全」

2011年6月15日 崎本 とし子 とし子からの手紙

久しぶりに映画を観にいった。シネマクレールは、大好きな映画館だ。

我が家からは自転車で10分でいける。映画館へ向かうときのワクワクする気分はたまらない・・・。

さて、観たかった映画は「100000年後の安全」というドキュメンタリー映画だ。「原発から生まれる放射線廃棄物の危険について・・フィンランドの場合」という副題がついている。

原子力発電所からでる大量の高レベル放射性廃棄物が集積所に保管されている。フィンランドのオルキルオトでは世界初の永久地層処分場の建設が決定し、硬い岩を削って作られる地下都市のような巨大システムは10万年間保持されるような設計だという。廃棄物が一定量になると施設は閉鎖され、二度とは開けられることはない・・・とされる。

しかし、放射性廃棄物の危険を未来の人たちにきちんと伝えることは本当にできるのか・・・・。

放射性物質は透明で匂いもなく、人には「そこにある」とは自覚できない・・・。ひとの命にかかわる危険物だ。地球上から消えてなくなることはない・・。生物はプルトニウムとは共存できない。

「ここは21世紀に処分された放射性廃棄物の埋蔵場所です。けっして入らないでください」・・・このメッセージが本当に10万年後に届くのだろうか・・・。私にはそれは不可能に思えて、「原発の廃止を!」とあらためて思った。地球を機械だけが動き回る星にしたくない・・・。

17日まで上映中。ぜひご覧ください。

「英国王のスピーチ」は18日から上映。観たかった映画は日常の暮らしに楽しみを与えてくれる。映画を楽しめるふつうの日常に幸せを感じるこのごろである。

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