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沖縄復帰40年に思う
2012年5月15日 崎本 とし子 とし子からの手紙
戦後、27年間アメリカの占領下で沖縄は苦しみました。その苦しみの中で、「核兵器も基地もない沖縄を」との運動が大きく湧き上がり、1972年の今日「本土復帰」を果たしました。しかし、現在でも沖縄には、33箇所もの米軍専用の基地があります。
海兵隊の駐留する基地があるため、女性たちや子どもたちをはじめ住民は命の危険にさらされ続けてきました。繰り返される暴力、事故・・・・は後を絶ちません。
私は何度も沖縄に行き、国道を封鎖しての訓練の現実を見て、や暴行事件による苦しみの声を聞いてきました。たくさんの血と涙を流しながら、沖縄の今があります。
「基地で雇用や暮らしが守られている・・・」という人、「基地は仕方がない・・・」という人もいますが、今は大きく変わってきたと感じています。様々な苦悩を乗り越えて、「基地のない沖縄」は県民の多数となり、もうバックはしません。
「私たちは仕方がない・・といって諦めたくありません」という子どもたちの言葉が、大人を励ましています。否だけを考えるのではなく、「子どもたちのための未来」を考える人が増えたのは、確実です。
フィリピンが米軍基地を撤去したのは、1995年だったと記憶しています。フィリピンにできて日本にできないはずはありません。「基地のない沖縄」「基地のない日本」を作ることはできます。
これからも沖縄のことをわすれずにいたいと思います。