震災関連死のこと
2012年5月14日 崎本 とし子 とし子からの手紙
12日付けの山陽新聞が、震災関連死の報道をしていました。東日本大震災の関連死は、1632人(3月31日現在)だというのです。66歳以上が89%とのことです。
私は、この報道を読んで、胸が締め付けられるようでした。阪神大震災のときはじめて「関連死」のことを知りました。その数は、921人。私は、災害で生き残った人の命は守らなくてはならない・・!と胸に刻みました。今回、看護師支援に入ったのも、「関連死」を一人でも減らしたい・・・との強い思いがありました。
今回の報道を読んで、まだ収束していない原発事故による長期避難の深刻さを感じます。1年2ヶ月が過ぎましたが、被災地の現実は厳しく先が見えません。生活再建のためには、経済的支援や心のケアが必要です。政冶は、対応の遅れをまだ取り返そうともしていないように見えます。
人は希望がなくては生きていけません。希望を示すのは、政冶の役割です。
私は、5月25日から28日まで、塩釜市・石巻市へ行きますが、できることを続けています。東北を忘れない・・・!
放射能は目には見えませんが、事故の現実から目を背けるわけにはいきません。関連死のことを含め、この現実と向き合い、決して忘れず、できることを続けなくてはいけないのです。