気になる岡山名誉市民のこと
2021年12月19日 崎本 とし子 とし子からの手紙
最初に名誉市民となったのは上代淑(かじろよし)さん(山陽女子高等学校校長を務められ女子教育と私学教育振興に大きな貢献をされた人、愛媛県松山市出身)女性は10名のうち一人です。
最後は昭和62年9月21日議会同意の岡崎平夫さん。5期20年間市長を務められました。10人目の名誉市民です。
私が気になるのは、昭和36年6月29日に議会同意をして名誉市民となっている光田健輔医師のことです。
長嶋愛生園の園長として81歳まで「救らい事業」に献身し、全国数十万人の患者から慈父と慕われた・・・というのがその理由です。
その後、らい予防法の廃止、人権をめぐる人間回復裁判を経て今日に至ります。「間違いが間違いとされた」裁判を経てなお、差別意識は根強くあり、事実を知る学習こそがその過ちを正す方法だと私は思います。
先日、邑久光明園の園長が「専門家もその行為を検証しなければならない・・・」という趣旨の意見を述べておられるのを新聞で読みました。
私は光田医師が間違った隔離政策の下で、何をなさった医師なのか検証してほしいと思います。その人生をかけて患者に長くかかわられた先生の功罪を明らかにして「岡山名誉市民」としての再検証をすることが必要だと思います。岡山市の誠実な対応を期待しています。