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高額療養費上限額の引き上げ・・・月8000円も引上げる案!?

2024年12月19日 崎本 とし子 とし子からの手紙

今審議中の高額限度額引き上げの議論に注目しています。

昨日開催した地域がんサロンたんぽぽカフェの公開講座で、当事者が語りました。

「当時フリーターで、治療費のことがとても気になっていま外来治療になり、支払う医療費について病院で聞くと(簡単に)2~3万・・・?と聞いたので5万円持ってい行ったら8万円で、分割して払うことになった・・・」と。きちんと教えてほしかった気持ちを伝えていました。

いい加減な返答や声掛けは患者を傷つけることもある…という話です。

私は進行役でしたが、「今高額限度額の引き上げが議論中です。効果のある治療でも経済的理由で治療中断する人が増えるのではないかととても心配しています。」と話しました。

がん患者(がん患者だけではない)の苦悩を増やす政治は私は許すことができません。

案では月に一般で月8000円増やす案です。88000円が3か月、4か月目から軽減されるとしても月50000円(今44000円)として、年間71万円です。化学療法はやめることができるけれど、痛み止めはやめられませんから・・・。

「治らないのなら、家族のために少しでもお金を残したい・・・。」と考える患者は少なくありません。命の沙汰も金次第・・・という世の中は理不尽です。

患者団体は、声を届け続け、できることをアクションしています。命は一つ、人生は一度ですからね。がん患者の流す涙を一粒でも減らしたい・・・と私は思っています。

追伸・・・生命保険に入っておけばいいんじゃないか…と思う人もいるかもしれません。もちろんできる人はそれも備えの一つです。でも公的保険制度は譲れない命の大切な制度です。軍事費を優先して後回しではいけません。公的保険制度をよくすることが多くの人の治療を可能にすることです。ちなみに私はちょうど55歳でそれまで入っていた生命保険の見直しをしているタイミングでがんが発見され、その後一つも生命保険には入っていません。(高い保険料はよう払いません。)