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「がんサロン」の力に確信を持てた支援塾

2011年7月26日 崎本 とし子 とし子からの手紙

23、24日に島根県益田市へ「がんサロン支援塾」に行ってきました。

「がんサロン」をご存知ですか?

がんの疑いをもった時から、多くの不安や悩みをかかえて患者は生きていきます。いろんな問題を誰に相談したらいいのか解からず、孤独の中で「がん」と向き合って生きます。

家族も同様に、がんに向き合う患者にどう接したらいいのか、どんなサポートができるのか、親戚づきあいや近所づきあい、悲嘆や介護など・・・具体的な多くの不安や悩みを抱えています。

そんな思いを持つがん患者と家族が「自分は一人じゃない」と思える場、気軽に語り合える場として、「がんサロン」が広がっています。

中でも島根県は県下に25箇所のサロンがあり、どこにでも参加できます。参加はもちろん無料で、場所は病院内と地域(自宅などを含む)が半分づつ・・・。全国でも最先端の取り組みです。

患者会主導の運営です。行政や病院のみならず、マスコミ、財界、教育、議会の七位一体でのサポート体制がつくられています。

週の一回のところ、月に一回のところとこれも様々です。世話人方式で、5~6人の世話人が運営に当たります。

「手術が成功しても、がんは再発の不安と隣り合わせ。患者には患者にしか打ち明けられない悩みがある・・・」といった、当事者同士の体験を語り合うことでの不安解消、安心感につなげる心のケアや情報収集、意見交換の場になっています。

そして、がん医療や診断治療に伴う様々な課題などに対して、患者・家族の対応能力を高めるための知識・スキルアップの学習の場、さらには看護学生や医学生といった未来の医療人の育成のみならず看護師等のがん研修の場となっています。

また、「がん患者が声をあげ、考え、行動すれば、がん医療は絶対にかわる!」という先輩たちの信念を引き継ぎ、行政や医療機関へ提言をするという機能を「がんサロン」が担っています。

そのほかに島根では地域へ出向いてのがん予防・啓発活動やがん募金の取り組み、小中学校での「命の授業」などにもとりくんでいるのです。こうした島根の取り組みは、2007年に医療の質・安全学会の「第一回新しい医療のかたち賞」を受賞するに至りました。すごい!

がんサロンが設立されてまだ5年・・と歴史は浅いのですが、なくなった先人の功績と遺志を引き継ぐ「いのちのリレー」が続いています。

支援塾には全国13都道府県からの参加者30人が集まりました。在宅医療に取り組む医師、相談支援センターのスタッフ、市民グループ(ホスピス研究会やNPO・・・)など多彩でした。

島根の取り組みを学ぼうと集まったのです。

参加者の絆をいただき、私は岡山でのがんサロンの取り組みに、展望と確信を持つことができました。

2月から細々と月一回続けてきた「がんサロン・たんぽぽカフェ」を、今回の学びを生かして、継続性のあるものにしていきたい・・・と思っています。

23日の夜は益田の夏祭りで、「石見神楽」を見せていただきました。静かな町の絢爛豪華な伝統芸能でした。

来年4月から実施・・・といわれていた外来の高額療養費の現物給付が不確かになっている・・・!と聞きました。大震災もあり、財源がない・・・ということなのかもしれませんが、いのちの問題は先送りをやめて欲しい・・・と全国のがん患者はおもっているに違いありません。

「パワフル」ながん患者の声と行動で、医療制度を少しでも良くしていきたいです。

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