政府のエネルギー戦略は矛盾だらけ
2012年9月16日 崎本 とし子 とし子からの手紙
政府が「エネルギー戦略」を公表しました。どう思われましたか?
私は、矛盾だらけで、本気で原発ゼロを目指すことになったとは思いませんでした。残念です。
2030年代にはゼロとは・・・・あと27年も待てというのか。
核燃料サイクル事業は続けるはどういうことだ・・・やはり本気でゼロじゃないんじゃないか!?
大間原発(許可しているがまだできていない)はこれまでどおり建設推進!?・・・・政府が許可しているものは「推進」だということは、上関原発も油断大敵ということです。
原発は40年稼動を認める!?・・・・3・11後も尚、電力会社の「利益優先」ですか!?世界の常識を外れています。
原子力規制委員会の委員選任は、総理大臣の任命権で国会承認は後回し・・・に至っては、政府への信用ゼロですよね。
今回のエネルギー戦略は産業界(相変わらず利益優先)やアメリカ(ウランの75%ほどをアメリカから買っている)から反発を受けているようですが、脱原発を願う国民からも容認できるものではありません。
世界はこの30年で大きくエネルギー政策を転換するでしょう。アメリカに気を使う経済政策の下では、日本はこの分野でも時代遅れになってしまいます。アメリカとの「腐れ縁」(日米安保条約)を断ち切り、新しい「日米友好条約」のもとで対等な関係を作り直し、独自のエネルギー政策を自信を持って推進すべきです。
かつて原爆被爆を体験し、今回は原発事故を起こし、いまだ収拾できていない日本しかできないエネルギー政策があるはずです。原発ゼロを決め、新しい道を作らずして被災者への責任を果たすことになりません。