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終戦の日
2012年8月15日 崎本 とし子 とし子からの手紙
実家に帰ると、2人の叔父の「勲章」があります。父の弟と兄のものです。「勲章」とは「戦死」の証です。3人の息子のうち、2人を失った祖母の悲しみを思うと、胸が詰まります。
父は、海軍兵として戦地に出向き、終戦間際に「戦犯」としての疑いをかけられ、地域の皆さんが署名嘆願をして命を救われた・・・・と聞きました。父本人からではなく、亡くなってから知人より伝え聞きました。戦争のことを父が語ることはありませんでした。戦後、父は地域のために・・・と地域の世話に奔走し、尽くしていました。決して表に出ず、裏方に徹していました。
亡くなった後、そのスタンスの意味を理解しました。
先日、帰ったときに、6歳の孫が父の遺影を見つけ、「これ誰?」と聞くので、「ばあばのお父さんだよ」と話すと、あらためて写真を見ていました。
この子達に、戦争のことや戦争しない・・・と決めている憲法のことを伝えていかなければなりません。アジアの人々2000万人と日本人310万人・・・という大変な犠牲の下で、今の日本があるのです。
戦後の日本の最高法規は、憲法です。あらためて憲法を読み、制定の意味をかみ締めたいですね。
私は、若い人に「憲法講座」で、話をする機会があります。戦争を経験し、どんな新しいルールが必要か・・・と必死に考えて生まれた憲法へ込められた思いを伝え、自分の国の憲法に誇りと確信を持って欲しい・・・と願っています。