万波誠先生のご冥福をお祈りします。
2022年10月15日 崎本 とし子 とし子からの手紙
日本でも高名な腎臓移植医として「患者のために」を貫かれた万波誠先生が亡くなられました。心筋梗塞とのことです。心からご冥福をお祈りします。
腎臓移植で多くの患者の人生を救われた先生でした。とにかく「患者のために」と自分を律し、ひたすらに生き抜かれました。
万波先生をはじめとする瀬戸内グループの先生方の手術はまさに神業でした。手術後、術後ベッドサイドでしゃがみ込み、尿が出ているのを見て「(尿が)出とるの~」と満面の笑顔で嬉しそうに話しておられたのを思い出します。
人工透析は生活の制限が多くたくさんの縛りがあります。そういう患者さんが、腎臓移植により生活は一変します。自由度が高くなります。先生は患者さんが自分らしく生きるサポートをしておられたと思います。
「病腎移植」の実施で当時の泌尿器科学会からひどい扱いを受けられました。でも信念は揺るがず、結局現在は「先進医療」として認められました。
生涯現役で患者のために尽くされた先生のご冥福をお祈りしするとともに、ご家族にお悔やみを申し上げます。