「新型コロナ関連死」を防げ!・・・これは政治の責任が大きい!
2020年4月28日 崎本 とし子 とし子からの手紙
阪神淡路大震災の時、発生2週間後に神戸の長田区の支援(看護師)に入った経験があります。時は冬(1月17日発生)で、避難所の体育館ではあちらこちらで咳が・・・・。インフルエンザが体育館に蔓延しました。通常なら助けられる命が次々と失われていきました。肺炎で200名以上・・・・。治せる病気がここでは治せない・・・と無力感を感じました。でも、看護師である私は自分への感染のことを考えることはありませんでした。目の前の命を救うことで精いっぱいでしたから。
その時知ったのが「関連死」という言葉です。「関連死」とは、地震で助かった命が、その後の生活環境の変化や経済的な理由で体調を崩してなくなることです。私は政治の対応の遅れがそれを増やすのだ・・・と思いました。そして、東日本大震災への支援を通しても、そのことを確信しています。
今回の感染症の蔓延はどうでしょうか。病気になることは生身の人間なのだからある意味仕方がありません。これは「災害」かもしれないけれど、政治的な対応の遅れは目に余る・・・。命を奪うのは病気だけではなく「希望が持てないこと」です。対応の遅れが命を奪うことにつながるのではないか。とても心配しています。
「新コロナ関連死」を減らすための誠実で賢明な努力を政府には望みたいのです。今は生き残ることが最優先です。
私はできることをコツコツと実行して、みんなで生き残りたいと思いながら暮らしています。