戦争するための法律は「戦争法」だ!・・・憲法学者の小林節先生
岡山弁護士会主催の県民集会へ行きました。シンフォニーホールが3階まで人で埋まるほど満員でした。(スゴイ!)
慶応大学名誉教授の小林節先生は、自民党のブレーンで改憲論者として有名な人です。その先生が、今は安倍内閣打倒の旗を振り、野党共闘を呼び掛けておられるのです。
いわゆる「安全保障法制」を「戦争法」というと、「政治的判断が入っている」という人がいるが、「判断でも何でもない。事実で言い表しているだけだ。透明な液体を見て水を酒というとおかしいでしょう。水は水だ。・・・事実を言い表して何がまずいのか・・・・。」とピシャリ!(いやあ、わかりやすい)
著書「なぜ憲法学者が野党共闘を呼び掛けるのか」の中で、先生は「大学で憲法を講じてきた私が、自分の社会的存在をかけて日本国政府と闘わざるを得なくなる・・・などとは、考えてみたこともなかった。しかし、今、現実に、私は命がけで安倍政権と闘っている気分である。」と記されています。
安倍政権を「無教養な確信犯」と指摘し、「憲法無視の暴走車」のような政治運営と言ってはばからない明確な指摘です。「悪政の限りを尽くす安倍政権は、私たち主権者が早く退場させなくてはならない。」と前書きに書かれています。目次を紹介すると・・・・
・安倍政権は立憲主義をわきまえていない
・戦争法の恐ろしすぎる非常識
・「平和大国」存亡の危機
・われわれは大様を選んだわけではない
・緊急事態条項を口実にした改憲の罠
・「野党共闘」以外に道はない
自民党改憲草案(抜粋)も資料掲載されており、日本の憲法学の第一人者として、現在の安倍政治に対して持っておられる危機感があふれています。一読をお勧めします。
これだけの発信をしても自民党から何の反論も「説明」もないとのこと・・・。(できないのですね!)
主権者は私たち!悪政の限りを尽くす安倍政権を退場させるのは私たちなのだ・・・という確信を改めて確認するいい講演でした。