「がんと一緒に働こう!」・・・桜井なおみさんとの出会い
2012年3月26日 崎本 とし子 とし子からの手紙
桜井なおみさんとお会いすることができました。実態調査を元に、がん患者の現状を可視化して、必要な施策を求めていくこと、相談支援の実践をしながらサポートする人を増やしていくこと、相談者のスキルアップに取り組むことなどを話されました。
小児がんは8割が治る、5年生存率は54%という時代になり、がん患者の社会的支援がこれまで以上に必要な時代となりました。しかし、収入は減り、治療費は高い。そのため、経済的理由で治療を中断したり、変更した人が8~9%いるという現実は厳しいものです。仕事に影響した・・・という人は、2010年では3人に一人だったのに、2011年には50%になり深刻です。
小児がんでは、治癒しても成長障害や不妊など後遺症が残り、社会復帰が困難な人もいます。手厚いサポートが必要です。
日本と諸外国との支援の仕組みの違いもわかりやすく話されました。日本にもたとえがんになっても治療と仕事の両立ができる仕組みが必要です。時短、療養休暇制度の充実、中小企業も1000人以上の企業と変わらぬ福利厚生にしたいですね。法律の整備が必要です。
「当事者が弱音を吐ける場所」=がんサロンのような場所が大切です。治療後の生活や後遺症などの情報があまりにも少ないのです。(外国ではいっぱいある・・)
たとえがんになっても安心して暮らせる社会をつくりたい!そのために国や県、市に当事者の声をつたえることが必要です。
今、国の5ヵ年計画に対する意見募集をしています。4月1日までです。ぜひ声をあげていきましょう。
元気な桜井さんに会って、私も元気になりました。