憲法記念日に思うこと
今日は憲法記念日です。
日本国憲法が誕生して73年目。
それまでの日本は長~い間、戦争をしていました。女性に選挙権はなかった・・・。天皇主権の国でした。
私の父や母は戦争時代を生き抜いた人たちです。、戦場へ行った父、父の兄と弟は戦死しました。父は戦争体験を私には話したことがありません。でも、戦後「戦犯」の疑いを受け、地域の人々の署名活動をしてもらって一命をとどめたようです。(亡くなってから葬式の日に父の友人から聞きました)
母は実家から、海向いの広島に落ちた原爆の光を見た・・・と話していました。
2000万人と言われるアジアの人々を殺傷し、300万人ともいわれる戦災(空襲など)を含めた戦争での死者を出して、「二度と戦争はしない」と決意した国が日本です。家族の誰かを戦争でなくした当時の国民の悲しみをもとに生み出された憲法です。
主権者としての権利がなかった女性も含め、国民主権が初めて認められました。間違いを二度と起こさないように一人一人が考える力を持つ人になるようにと教育は政治から独立する仕組みも作った(今は政治が関与)のです。女性が選挙権を持ってから戦争をしていないのです。(集団的自衛権行使を閣議決定した内閣ですが)女性の力は戦争を止める力になると私は思っています。
戦争放棄の9条はあまりにも有名ですが、日本国憲法はすべての条項が、当時の民主主義の粋を集めて作られました。憲法は国民が権力を縛る最高法規です。私は憲法を書いたパンフをもって、折につけ読み返します。年をとればとるほど、戦争という苦難を経験した当時の人たちの「決意」が伝わります。そして「国民のたゆまぬ努力」で憲法を現実政治に活かすことを求めていると思うと背筋が伸びるのです。
憲法は国民の大きなよりどころです。
この憲法を変えて、「戦争ができる国」にしようとしているのが自由民主党という政党です。でも、73年たってもなお「改憲」ができないのは国民がそれを許していないからです。最近のアンケートでも改憲反対は国民の半数以上です。
新コロナ対策のさなかに改憲(憲法9条を変える、緊急事態条項を作るなど)をやみくもに進めるというのは言語道断です。
「あの戦争は間違いではなかった」という人たちがいるそうですが、私はおびただしい人の命を奪う戦争は、どんな理由を持っていしても間違いだと思います。戦争は人が引き起こすもの、ならば人の力でなくすことはできると信じています。武力より外交力のある国を作りたいと思います。戦争は外交の失敗です。
私は、死ぬまでこの国の主権者として、憲法を変えることに抗していきたいと思います。