母よりは先に死なない・・・
2011年8月17日 崎本 とし子 とし子からの手紙
昨日、知人の娘さんが心臓発作のため急逝した・・・というはなしを聞きました。こどもが先に死ぬ・・・という苦難を乗り越えるのは大変です・・・。
私は、昨年がんで手術をした際、母には伝えませんでした。母は7年前に乳がんで手術を受けています。手術しない・・・という母を説得したのは私でした。今、経過はいいようです。
先日、墓参りに帰ったとき、母が言うのです。「どうしていわなかったの・・」と。
私は「心配かけたくなかったからね。」と返事。
私の病状が気にかかるらしいので、「手術がうまくいったから大丈夫よ・・。お母さんの介護が要るときはかようから・・ね。任せなさい!」と追加・・。
変形性膝関節症で膝が痛い母ですが、まだまだ元気です。今年81歳になりました。
私は母を見て思います。母よりは先に死んではいけない・・・、母を悲しませたくない・・・と。
がんの告知を受けたとき、手術療法で治せる・・・と思いましたが、どこかで「もしも・・・はある」とも思っていました。そんな時、絶対治す・・!と私に思わせたのは、母の存在でした。「母よりは先に死なない!」という決意が私を前向きな闘病に向かわせたことは間違いありません。
母には天寿を全うしてもらいたい・・・。そして、少しでも大事な時間を母と共有したい・・と思っています。