今日は仕事の日
2019年6月3日 崎本 とし子 とし子からの手紙
月に8日ほど仕事をしていますが、楽しく仕事をさせてもらっています。
訪問看護は「その人らしく生きることを支える」仕事です。利用者さんの気持ちを大切にしています。
若いスタッフとともに仕事をすることはとても楽しいですし、学びがあります。
昨日NHKスペシャルで「安楽死を選ぶ」という放送をしていました。スイスなどでは安楽死を認めています。何度も意思確認をして、「尊厳ある死」を認めているのです。
生きることも死ぬことも自分のことは自分で決める・・・のです。50歳のMさんが難病で次第に自分のことが自分でできなくなる自分を見つめ「尊厳ある安楽死」を選ぶのです。家族の苦悩も伝わりました。最期は自分で点滴の開放をして「幸せだったよ。ありがとう・・・」と言い残して静かに旅立ちました。その一部始終を映像で流したのは衝撃でした。日本ではまだ議論が成熟していませんから、よく議論したり、考えたりすることが必要ではないでしょうか。
一方、同じような難病で闘病中のAさんは52歳。シングルマザーで一人娘を育て、突然の病気の告知。母に感謝しこれからは母の介護を・・・と思っていましたが、自分が気管切開をしている状況です。これから人工呼吸器をつける時期になることを前に家族が問います。「呼吸器をつけることについてどう考えてる?つけるかい?」
瞬きで、「はい」と。
家族がいて何気ない会話があることが幸せ・・・と。家族も「よかった。姿があることが大切だから・・・」と。
自分の人生は自分で決めることが必要です。自分らしく生き抜ける社会であってほしい!
切実な願いです。